27番目のフランチャイズクラブとして2021年から北米のメジャーリーグサッカー(MLS)に参戦するオースティンFCの新スタジアム建設事業が着工した。クラブの親会社である投資会社のトゥー・オーク・ベンチャーズ(Two Oak Ventures)社が正式に起工式典を開催した。2021年春の完成を目指す。
20,500席の新スタジアムは、100%民間資金で建設され、独特な形状の屋根はすべての座席、コンコース、入場口をカバーする理想的なサッカースタジアムとなる予定だ。
スタンドの角部分は開放されており、自然風が観客席とスタジアム全体を循環する設計となっている。また、暑い日に座席温度を下げる効果のある、通気性の高いメッシュ素材の座席も設置される。
トゥー・オーク・ベンチャーズとオースティンFCの両組織でマネージング・パートナーと最高経営責任者(CEO)を務めるアンソニー・プリコート氏は、着工に際して次のように話した。
「私たちが目指しているのは、北米で最先端のテクノロジーを駆使し、現代的でエコなスポーツ、エンターテインメント、そしてコミュニティ施設であるだけでなく、オースティンに住むすべての人にとって誇りに思える、温かい場所なのです。完成後、新スタジアムはオースティンFCとオースティンの地域コミュニティにとっての新しいホームとなるでしょう。建設工事が正式に着工したことを嬉しく思っています」
新スタジアムには、MLSの公式戦だけでなく、アメリカ代表の男女の代表戦、高校生の試合の開催を想定して戦略的に設計した天然芝ピッチが敷設される。また、サッカー以外のプロスポーツやアマチュアスポーツ、コンサート、コミュニティ活動、文化イベントの開催も可能となる。
新スタジアムの周囲には8エーカーの緑あふれる開放的な公園が造成され、スタジアムの隣には遊歩道やステージ、広場が整備される。また、スタジアム側面に、LEED認証を取得した環境制御型ラウンジを整備するのもユニークな取り組みだ。
他にも、雨水管理システム、公衆Wi-Fiと分散アンテナシステム(DAS)、特大LEDモニター、インタラクティブ・リボンビジョン、約835台分の駐車スペースなどが完備される。
スタジアム建設現場には、工事の進捗状況配信に特化したカメラが設置されており、クラブの公式ウェブサイト(AustinFC.com)で誰でも閲覧が可能だ。
MLSのマーク・アボット会長兼副コミッショナーは、オースティンFCの新スタジアムについて次のように話した。
「オースティンFCのホームとなる、この新たな公営スタジアムからは、クラブがサポーターや地域の皆様に世界屈指のスポーツ&エンターテインメント体験をお届けしたいという本気度が伝わってきます。
サッカー専用スタジアムの整備は、MLSの成長のまさに基盤といえます。この最先端スタジアムによって、オースティンの名は世界に轟き、ファンやサポーターは素晴らしい雰囲気の中で試合を楽しむことでしょう。そして、地域コミュニティのすべての人が集まる素晴らしい場所が生まれるのです」
建設工事が竣工し、落成した施設の引き渡しが完了した時点で、新スタジアムとその土地はオースティン市の所有物となる。スタジアム建設はオースティン・コマーシャル(Austin Commercial)社が、設計監理はゲンスラー(Gensler)社、そしてプロジェクト管理サービスはCAAアイコン(CAA Icon)社が担当している。
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元記事 - AUSTIN FC BREAKS GROUND ON 20,500-SEAT STADIUM
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