NFLのバイキングスがUSバンク・スタジアムにセンサリールームを開設
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USバンク・スタジアムのセンサリールーム
USバンク・スタジアムのセンサリールーム (画像:MinnesotaVikings)

全米アメフト・プロリーグ(NFL)のミネソタ・バイキングスは、ミネソタ州スポーツ施設統括局(MinnesotaSportsFacilitiesAuthority)、チームの公式サイエンス・パートナーの3M社、NPO団体のカルチャーシティ(KultureCity)とタッグを組み、2019年シーズンから運用を始めるセンサリールームを本拠地のUSバンク・スタジアムに設置した。

バイキングスの「3Mセンサリールーム」は自閉症やダウン症、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、認知症など、安全かつ落ち着ける環境を必要とする来場客の利用を想定し、カルチャーシティが設計。バイキングスの全ホーム戦で、認可を受けた行動学の専門士が2人が利用者をサポートする。プロジェクトを支援する3Mは、センサリールーム利用者に耳栓やノイズキャンセリングヘッドホンを提供する。

ミネソタ・バイキングスのケビン・ウォーレン最高執行責任者(COO)は、センサリールームの開設について次のように話した。

「バイキングスは常に、すべてのバイキングス・ファンの皆様のファン体験向上を目指しています。特に、特別なサポートを必要とされるお客様にとって、試合観戦のバリアフリー化は必須で、カルチャーシティと協働し、この重要なプロジェクトを実現できたことを誇りに思っています」

新たなセンサリールームは、USバンク・スタジアムの上層階コンコースに位置し、以前はHCMC3M救急ステーションとして使用されていた部屋に整備された。壁には手持ち無沙汰を解消する装飾が施され、照明を暗く調節した室内にはおもちゃやビーンバッグのクッション、センサリーバッグが用意されている。一人用のトイレが部屋に直結しているのも特徴だ。

センサリーバッグも用意されている
センサリーバッグも用意されている (画像:MinnesotaVikings)

センサリー認定取得に際し、カルチャーシティはバイキングス職員、スタジアムを運営するSMG社の従業員、そして警備会社のウィーラン・イベント・スタッフィング・サービス(WhelanEventStaffingServices=WESS)社の従業員に対し、スタジアムで適切なサポートを提供できるよう、研修を実施した。

USバンク・スタジアムは2016年の開場以来、自閉症を持つ利用者に必要なグッズを無料で提供してきた。また、バイキングスもこれまで、感覚過敏などに悩む利用客が試合当日に可能なかぎり楽しく快適な時間を過ごせるよう、ダウンロード可能なゲームデー・ソーシャルナラティブを提供してきた経緯がある。

バイキングスと同じくNFLに参戦しているフィラデルフィア・イーグルスも8月にカルチャーシティとパートナーシップを組み、本拠地のリンカーン・フィナンシャル・フィールドにセンサリールームを整備したばかりだ。カルチャーシティは、イーグルス以外にも、ピッツバーグ・パイレーツ、シカゴ・ホワイトソックス、クリーブランド・インディアンスといったMLB球団と提携し、センサリー認定施設の拡充に努めている。

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - VIKINGS FIT US BANK STADIUM WITH SENSORY ROOM

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