アメフト・プロリーグ(NFL)のフィラデルフィア・イーグルスは、本拠地「リンカーン・フィナンシャル・フィールド」を正式にセンサリー認定スタジアムにするため、NPO団体のカルチャーシティ(KultureCity)とパートナーシップ契約を締結した。
イーグルスは、感覚過敏などの症状に苦しむファンのために、同スタジアム内に最先端のセンサリールームを開設した。同チームによると、NFLのスタジアムで同規模のセンサリールームが整備されるのは初めてのことだという。
今回の取り組みは、イーグルスが自閉症を持つファンに向けて2018年から開催しているイベント「イーグルス自閉症チャレンジ(Eagles Autism Challenge)」の創立パートナーでもあるフィラデルフィア小児病院(Children's Hospital of Philadelphia=CHOP)の協賛で実現した。イーグルスとCHOPは幅広い分野で協働しており、今回のセンサリールームも地域社会への貢献事業の一環として整備された。
センサリー認定を受ける過程で、イーグルス職員とリンカーン・フィナンシャル・フィールド職員は、試合中に感覚過敏でサポートを必要とする来場客を的確に認識し、適切な対応ができるように研修を受けた。
また、感覚過敏の症状に悩む来場客には、ノイズキャンセリングヘッドホン、手持ち無沙汰やストレスを解消するおもちゃ数種類、言語キューカード、ウェイトひざ掛けなど、落ち着きを取り戻す効果があるといわれるグッズが入ったセンサリー・バッグを提供する。
リンカーン・フィナンシャル・フィールドのセンサリールームは、利用者にとって静かで安心できる空間を確保するため、医療専門家によって設計された。チームのトレーニングキャンプ中の8月4日に正式にオープンし、利用料はイーグルス自閉症チャレンジに寄付される。
フィラデルフィア・イーグルスのジェフリー・ルーリー会長兼CEOは、センサリールームの整備について次のように話した。
「イーグルスは2003年のリンカーン・フィナンシャル・フィールド開場以来、お客様に安全、快適、かつバリアフリーな環境で、特別なゲームデー体験を楽しんでいただくことを社是としてきました。
ですので、リンカーン・フィナンシャル・フィールドで感覚過敏に悩むお客様やそのご家族の皆様が、安心して快適に過ごせる最先端のセンサリールームを開設できたことを非常に嬉しく思っています。今回の取り組みで、我々は自閉症に対する理解を行動に移しました。心優しく、仲間思いのイーグルスファンの皆様、イーグルス自閉症チャレンジを支援してくださった皆様、CHOP、そして世界中の自閉症コミュニティの皆様に心より御礼申し上げます」
カルチャーシティは、イーグルス以外にも、ピッツバーグ・パイレーツ、シカゴ・ホワイトソックス、クリーブランド・インディアンスといったMLB球団と提携し、センサリー認定施設の拡充に努めている。
Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - EAGLES ADD SENSORY ROOM AT LINCOLN FINANCIAL FIELD
THE STADIUM HUBの更新お知らせはこちらをフォロー
Twitter:@THESTADIUMHUB
Facebook:THE STADIUM HUB