北米のメジャーリーグ･ベースボール(MLB)のロサンゼルス･ドジャースは、本拠地球場のドジャー･スタジアムの改修計画の全容を明らかにした。
改修費用は1億米ドル(約108億円)と報じられており、オフシーズン中に実施される。2020年シーズン初めにドジャー･スタジアムでの開催が決まっているMLBオールスターゲームまでに竣工する予定だ。
1962年に開場したドジャー･スタジアムは、MLBで3番目に古いスタジアムで、球団は今回の改修で、「現代的かつファンにとって快適なボールパーク体験」の強化を図る。
目玉となるのは、ボールパークの「正面玄関」ともいえる「センターフィールド･プラザ」だ。およそ2エーカーの敷地に飲食店や娯楽エリア、小売店、スポンサー･アクティベーション、試合観戦もできる広場など、球場内とは違った楽しみを提供する場所が広がる。移動や入場に特別なサポートを必要とする観客にとっては、アクセスも大幅に改善される。また、子どもたちが遊べるキッズエリアはボールパーク側面に整備され、新たに建設されるバックスクリーン上部から試合観戦ができるようになる。
また、センターフィールド･プラザとボールパーク両翼エリアの往来を円滑にするため、ライトフィールド･プラザとレフトフィールド･プラザにはエレベーターを設置。また、各パビリオン(観戦エリア)の最上階の立見デッキを繋ぐ接続橋も設置し、球場の周囲360度の移動を可能にする。
現在のスピーカー塔に替わり、新たな音響システムが導入され、両翼のパビリオンでも、新しいトイレやブルペンを眺めるバー、立見エリアなどの施設が整備される。
ロサンゼルス･ドジャースのスタン･カステン会長兼最高経営責任者(CEO)は、今回の大改修について次のように話した。
「ドジャー･スタジアムはこれまで最も美しい野球場として愛されてきましたし、これからもずっとそのような存在であり続けることでしょう。今回の大改修では、現代的かつファンにとって快適なボールパーク体験を提供するために必要なすべての部分を改善します。
野球界最高のファンであるドジャースファンの皆様に、最上級のボールパーク体験を提供するという、経営陣の姿勢を示すものです」
収容人数56,000人のドジャー･スタジアムは、MLB最大のボールパークだが、今回の改修により収容人数が変わることはない。なお、今回の改修は、2013年に投資グループのグッゲンハイム・ベースボール・マネジメント(Guggenheim Baseball Management)社がドジャースを買収して以降、5回目の改修事業となる。
同ボールパークではこれまでにも、フィールド階の入場口広場2ヵ所、両ブルペンを見下ろす観覧席やバー、大型HDモニター2台、球団公式グッズショップ、コンコース拡張、トイレの改善、飲食売店やキッズエリアのアップグレードなど、多くの改修プロジェクトが実施されている。
また、上述のような来場客向けのアップグレード以外にも、ホーム側およびビジター側のクラブハウスやバッティングケージ、トレーニングジムなど、躯体の構造やバックヤード部分の改修も実施されている。
ドジャースは2013年以降、7年間にわたってMLBの年間平均観客動員数で首位の座を守っており、2019年シーズンも2位のセントルイス・カージナルスに平均60,000人以上の差をつけている。
※金額はすべて2019年9月下旬で換算
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元記事 - DODGER STADIUM TO ADD NEW CENTREFIELD PLAZA AS PART OF MAJOR FACELIFT
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