MLSのフィラデルフィア・ユニオン、スタジアムでプラスチックのリサイクル事業を開始
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フィラデルフィア・ユニオンの本拠地「タレン・エナジー・スタジアム」
フィラデルフィア・ユニオンの本拠地「タレン・エナジー・スタジアム」 (画像:Philadelphia Union)

北米のサッカー最高峰、メジャーリーグ・サッカー(MLS)のフィラデルフィア・ユニオンは、スタジアム内で完結する循環型廃棄物リサイクルシステムを確立するため、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)や生体高分子の製造大手、ブラスケム(Braskem )社とパートナーシップを締結した。

今回の複数年契約のパートナーシップにより、両者はフィラデルフィア・ユニオンの本拠地「タレン・エナジー・スタジアム」で使用されたポリプロピレン(PP)製カップおよびペットボトルキャップの回収とリサイクル事業を促進させる狙いだ。

新たに導入する循環型廃棄物リサイクルシステムでは、タレン・エナジー・スタジアム内で販売されるすべての飲料商品のカップは、リサイクル可能なPP製(樹脂識別コード:5)のものだけを採用し、同スタジアムで開催されるすべてのイベント後にPP製カップとボトルキャップを回収する。

カップやボトルキャップからリサイクルされたプラスチックは、スタジアム内やサポーターイベントで使う備品、そしてリサイクル活動促進のために建てる仮設ブースなどの材料として使用される。

また、パートナーシップの一環として、ブラスケムはフィラデルフィア・ユニオンと共に、デラウェア郡とグロスター郡に点在する10校の公立高校で、STEM(科学・技術・工学・数学)教育プロモーション活動を展開する。

両者が展開するSTEM教育のプロモーション活動では、特に持続可能性や環境に配慮したプラスチック利用、リサイクル活動、スポーツ、健康、運動の利点にフォーカスを当てていく。

ブラスケム・アメリカ(Braskem America)社のマーク・ニコリッチCEOは、フィラデルフィア・ユニオンとのパートナーシップについて次のように話した。

「弊社とフィラデルフィア・ユニオンの新たなパートナーシップは、循環経済とSTEM教育にフォーカスを当てつつ、持続可能な未来の創造や、地域コミュニティへの積極的なサポートについて、弊社とクラブが持っている責任や誇りといった価値観を反映するものです。

フィラデルフィア・ユニオンとのパートナーシップは、すべての年齢層のファンやサポーターの皆様に、プラスチック利用を循環経済の一部として取り込むことの利点を伝え、次世代の若者たちに持続可能な社会を遺すために必要なSTEM教育の機会を創出するのに完璧なプラットフォームなのです」

パートナーシップ締結により、クラブはスタジアム内のコンコースやメインエントランス周辺にブラスケム・ブランドのPPカップ回収ボックスを設置する。より多くの参加を促すため、各回収ボックスにはPPカップのリサイクルに関するメッセージを表示する

また、フィラデルフィア・ユニオンは来場客だけでなく、スタジアムの接客スタッフも参加可能なポイントプログラムも開発。毎試合、カップを正しくリサイクルしている来場客が1人選ばれ、グッズを販売するファナティックス(Fanatics)社のギフトカードが贈呈される。

試合中はタレン・エナジー・スタジアム内の各出店業者もボトルキャップの回収とリサイクルに参加するよう促され、試合ごとに最も多くのボトルキャップを集めた接客スタッフには賞金も贈呈される。

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - PHILADELPHIA UNION COMMITS TO PLASTIC RECYCLING PROGRAMME

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