ノルウェーのサッカー、エリテセリエン(1部)に所属し、ヨーロッパで最もエコなクラブを目指しているオッズBKが、本拠地スタジアムの太陽光発電所化に成功した。
今回の取り組みはノルウェー南東部のシーエン市のオッズBKと、同クラブのコマーシャル・パートナーのスカゲラック・エネルギ(Skagerak Energi)社およびABB社によるジョイントベンチャーによるもので、スカゲラックはオッズBKの本拠地スタジアム「スカゲラック・アレナ」のネーミングライツも保有している。
スカゲラックは以前より、最新電力技術の社会における役割を模索しており、スタジアムの太陽光発電所化は格好のプロジェクトだった。また、スイスとスウェーデンに本社を置く重電・オートメーション大手のABBは、プロジェクト実現に必要な技術を提供した。こうして、「スカゲラック・エネルギラボ」となったスタジアムの屋根は5,700m2の太陽光パネルで覆われ、同スタジアムは最大で800kwの発電が可能な施設となった。
また、蓄電・電力管理システムの導入により、日照が少ない時でも再生可能電力を最大限使用することが可能になり、スタジアムのナイター照明でなく、周辺地域への電力提供も実現。この生産消費(電力の発電と消費を両方実施する=プロシューマー)型システムは、異なる状況下での運用形態をスカゲラックとABBが分析できる設計になっている。
オッズBKのマネージング・ダイレクター、エイナル・ハンドリッケン氏は今回の取り組みについて次のように話した。
「最初は突拍子もないアイディアから始まったのですが、スタジアムの大きな屋根を見て、絶対に何かに使えると思いました。他のサッカークラブでもぜひ採用してほしい取り組みですし、今回の実施により、大きな屋根のある建物の活用方法や新たなプロシューマー型電力システムの導入を検討している方たちにとっても、非常に役に立つデータや経験を得ることができました」
また、スカゲラック・エネルギのクヌート・バーランドCEOは次のように話した。
「電力業界は発電と送配電の両分野で成長しており、スカゲラック・エネルギラボは、地域電力がどのように大手の送電網を活用できるか経験できたという意味で、非常に重要な取り組みでした」
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元記事 - ODDS BALLKLUBB TRANSFORMS STADIUM INTO SOLAR ENERGY PLANT
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