アメリカのメジャーリーグ・ベースボール(MLB)のピッツバーグ・パイレーツは、本拠地ボールパークのPNCパークをセンサリー認定球場として整備するため、NPO団体のカルチャーシティ(KultureCity)とパートナーシップを締結した。自閉症や認知症、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などによる感覚過敏の症状を持つ子供や大人の来場客が楽しめるボールパーク体験を提供するのが狙いだ。
認定を取得するうえで、PNCパークの職員は感覚過敏でサポートを必要とする来場客を的確に認識し、適切に対処できるよう、医療専門家による研修を受けることになる。
また、PNCパークとカルチャーシティはノイズキャンセリングヘッドホン、手持ち無沙汰やストレスを解消するおもちゃ数種類、言語キューカード、ウェイトひざ掛けなど、落ち着きを取り戻す効果があるといわれるグッズが入ったセンサリー・バッグを提供する。
静かで落ち着いた環境を必要とする来場客は、球場内のレガシー・スクエア(Legacy Square)に設置される防音エリアを利用することもできる。
ピッツバーグ・パイレーツのフランク・クーネリー社長は、センサリー認定への取り組みについて次のように話した。
「1年を通じ、すべてのお客様にお楽しみいただけるバリアフリー球場の実現を目指し、カルチャーシティと協働できることを誇りに思います。
野球を愛するファンの方に中には、感覚過敏が理由で試合を楽しむことができない方たちもいます。そんなファンの方たちにも最高の体験をしていただくため、ボールパーク内に静かなエリアを設置し、落ち着きを取り戻すのに役立つセンサリーバッグを用意することにしました」
カルチャーシティのジュリアン・マハ共同創業者は、パイレーツとのパートナーシップについて次のように話した。
「野球は地域との繋がりを育むのに最適なスポーツです。感覚過敏などの症状が理由で、これまで試合を観戦できなかった人たちが、今後はボールパークで観戦できるようになると思うと心が温まります。
私たちの人生は地域との繋がりによってかたち作られるものです。障害の有無にかかわらず、すべてのファンが楽しめるボールパークづくりを目指しているパイレーツの取り組みは、本当に素晴らしいものです」
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元記事 - PNC PARK BECOMES SENSORY INCLUSIVE WITH KULTURECITY
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