セントルイスのMLS加盟推進グループ、新スタジアムの初期デザイン案を公表
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セントルイスの新スタジアムのイメージ
セントルイスの新スタジアムのイメージ (画像:MLS4TheLou)

アメリカのサッカー、メジャーリーグ・サッカー(MLS=1部)が今後数年で参加チームを30チームまで増やす意向を発表したことを受け、セントルイスから参入を目指す推進グループの「MLS4TheLou」は、最大で25,500人を収容できるスタジアムの初期デザイン案を公表した。現在、MLSには27チームが加盟しており、セントルイスとサクラメントが28番目および29番目の新加盟チーム最有力候補とみられている。

今回公表された22,500~25,500人収容の新スタジアムの初期デザインは、スノウ・クライリッチ・アーキテクツ(Snow Kreilich Architects)とHOKの共同チームが作成した。

新スタジアムは多目的施設で、ゲートウェイ・アーチとフォレスト・パークというセントルイスの二大名所へのアクセスにも適したダウンタウン西部の好立地に建設される予定。ピッチはグラウンドレベルより約12.2メートル低い位置に設置され、MLSでも特にユニークな観戦体験を提供する。また、観客席のボウルに勾配を付け、すべての客席をピッチから36.58メートル以内に設置することで、すべての観戦客がピッチ上のアクションを間近に感じることができ、特に最前列の観客はタッチラインから約6メートルの距離で観戦することになり、特別な臨場感を体感できる。

スタジアム内の雰囲気。セントルイスの街並も見える
スタジアム内の雰囲気。セントルイスの街並も見える (画像:MLS4TheLou)

セントルイスのダウンタウン西部地区や周辺地域の景観を身近に感じることができるよう、スタジアムの北側と東側はオープンスペースにする。観客席を覆う屋根には、透過性の高いフッ素樹脂ETFEフィルムを使用。試合日のピッチの可視性を高めるだけでなく、芝生養生の面でも効果が期待されている。

また、屋根構造の形状も、アウェー客が西側からセントルイス市内にアプローチする際にランドマークとして認識できるよう、視覚的なインパクトを念頭にデザインされている。

ランドマーク化を意識した斬新なファサード
ランドマーク化を意識した斬新なファサード (画像:MLS4TheLou)

MLS4TheLouは、主にレンタカー大手のエンタープライズ・ホールディングス(Enterprise Holdings)社を所有するテイラー家と、ワールドワイド・テクノロジー(World Wide Technology)社のジム・キャヴァノー共同創業者兼CEOを中心として活動するグループだ。

エンタープライズ・ホールディングス基金(Enterprise Holdings Foundation)のキャロリン・キンドル=ベッツ理事長は、新スタジアムのデザイン案について、声明の中で次のように話した。

「MLSが近い将来に加盟チームを30チームまで増やすと発表したこと、そして、新スタジアムの初期デザインを皆様に公表できたことも重なり、セントルイスからMLSに参入するという、私たちの長年の目標が日々現実に近づいていると実感しています。

セントルイスの新スタジアムをデザインする上で参考になる情報を収集するために、私たちはここ半年の間にいくつかのMLSスタジアムを視察し、施設のデザインや設計、成功事例等について学んできました。まだ、最終案ではありませんが、ファンの皆様に初期デザインを見ていただける機会ができ、本当に嬉しく思っています」

MLSが4月に発表した拡大案で、コミッショナーのドン・ガーバー氏は28番目および29番目の新加盟チームは各2億ドル(約216億円*)の加盟金を用意する必要があると明らかにした。

また、MLS理事会は新加盟チームについて特定の市場を選定することはなかったものの、ガーバー氏がセントルイスとサクラメントの推進グループと具体的な議論を始めることを承認した。今後、各都市の推進グループはMLS首脳陣とMLSのリーグ拡大委員会に対して、正式に加盟を希望する意向を2019年第2四半期内に表明し、MLSはその数ヶ月後に新加盟可否の決定を下すものと考えられている。

一方、サクラメントからMLS参入を目指すサクラメント・リパブリックFCも2019年4月に新スタジアム計画を公表している。ガーバー氏は、サクラメントの計画はセントルイスよりも先に進んでいることを認めつつ、次のように話した。

「セントルイスの計画は、素晴らしい推進グループの力で動いており、また同市にはサッカーを長年にわたって支援してきた歴史もあります。

2019年3月にセントルイスを訪問した際は、MLS参入に向けた地元経済界のサポートの強さを感じました。また、提案されているダウンタウンは新スタジアムの建設予定地として最適な場所だと思います。

セントルイスのMLS参入の鍵となる新スタジアムの用地確保に向けて、まだまだ重要な手続き等が残っていますが、MLSのリーグ拡大委員会も推進グループの皆様と協議を開始できる日を楽しみにしています」

スタジアム周辺には店舗などの滞留空間を確保
スタジアム周辺には店舗などの滞留空間を確保 (画像:MLS4TheLou)

※金額はすべて2019年6月下旬で換算

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - MLS4THELOU LIFTS LID ON STADIUM PLAN, LEAGUE OUTLINES EXPANSION STRATEGY

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