イングランドのサッカー、チャンピオンシップ(2部)のハダースフィールド・タウンFCの本拠地「ジョン・スミスズ・スタジアム」を運営するカークリース・スタジアム・ディベロップメント・リミテッド(Kirklees Stadium Development Limited=KSDL)社は、スタジアムの真横にスキー場を隣接する計画が未だに進行中であることを明らかにした。
ハダースフィールド・タウンFCと13人制(リーグ式)ラグビーのハダースフィールド・ジャイアンツが共用するジョン・スミスズ・スタジアムは、収容人数24,121人の球技専用スタジアム。その真横にスキー場や冬季リゾートを整備する「HD1」プロジェクトの全容は10年以上前に明らかになったものの、その後、総工費が1億ポンド(約137億円)と高額になることもあり、大幅な遅延が生じていた。
HD1の基本計画では、スキー場以外にもラディソンチェーンのホテルにレストランなど、多くのレジャー施設が併設されることになっている。当初は、サッカーの2017-18シーズン閉幕後に工事を開始する予定だったが、資金調達の問題で着工を延期していた。
KSDLのマネージング・ダイレクター、ギャレス・デイビース氏は地元紙のExaminer紙に対し、2018-19シーズン閉幕のタイミングでも着工は難しいと認めつつも、計画自体は実現に向かって着実に進んでいると強調したうえで、次のように話した。
「球技専用スタジアムについても、25年前は多くの方が建設は無理だと言っていましたが、このように立派なスタジアムが建ちました。スタジアム完成後には6段階の改修工事も実施し、施設の向上に力を注いできました。HD1については確かに遅延が生じていますが、それは英国の経済状況が原因でもあります。
私たちが想定していた2018-19シーズン終了後の着工も現実的には難しかったわけですが、だからといってHD1計画自体が中止になったわけではありません。事実、計画の詳細に関する協議や作業は着々と行なわれており、ここ数ヶ月は物事が前進しているのです。
HD1は当社にとっても重要なプロジェクトですので、近いうちに進捗に関する詳しいお話できればと考えています。また、今後は建築開発許可の取得が大きな目標のひとつになるので、申請準備を一歩ずつ確実に進めていきたいと思っています」
※金額はすべて2019年6月下旬で換算
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元記事 - WINTER SPORTS VISION REMAINS AT HUDDERSFIELD STADIUM
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