イングランドのサッカー、フットボールリーグ1(3部)のAFCウィンブルドンは、建設予定の新スタジアム「プラウ・レーン」の建設資金調達のために設立したクラウドファンディングで、リターンとして同クラブを所有する株式会社の新株を発行・提供すると発表した。
現在はノービトン地区のキングスメドウを本拠地としているAFCウィンブルドンだが、プラウ・レーン建設には2500万ポンド(約33.3億円)の工費を必要とするため、2019年6月にその内の700万ポンド(約9.3億円)を株式投資型クラウドファンディング・プラットフォームの「Seedrs」で調達することを決めていた。
今回新たに公表されたリターンの詳細では、複数のリターンタイプが紹介されている。最安は新株10株を10ポンド(約1,330円)で購入するコースで、購入者の名前はスタジアムに設置される「インベスターズ・ウォール(Investors'Wall)」という壁に彫られる。また、購入者は11,000人収容の新スタジアムのネーミングライツ(1試合限定)を獲得する抽選に参加する。
1,000ポンド(約13万3000円)のコースでは、スタジアムへと続く階段に名前が彫られるほか、スタジアム内の生ビールタップ、または小便器などでの出資者名掲出権1年分を獲得。5,000ポンド(約66.5万円)のコースでは選手の入場トンネルの壁に購入者の名前が彫られ、スタジアム内の売店またはトイレでの出資者名掲出権1年分を獲得できる。
1万ポンド(約133万円)のコースには、選手の更衣室の椅子への名前掲出権1年分やトップチームの練習参加、練習後の選手たちとの昼食などの特典が含まれ、2万ポンド(約266万円*)のコースには監督およびお気に入りの選手1人との昼食といった特典が付いてくる。
さらに5万ポンド(約665万円)のコースでクラブのVIPパトロンに、そして10万ポンド(約1,330万円)でクラブの副会長職にそれぞれ10年間の期間限定に就任できる。役員質での試合観戦や特別イベントへの招待などに加え、副会長になると好みのアウェー戦1試合でチームに帯同し、監督と夕食を共にできる。
AFCウィンブルドンは現在、外部投資による調達目標額を合計で1300万ポンド(約17.3億円)に設定しているが、2015年の時点では外部からの調達目標額を300万ポンド(約4億円)から700万ポンド(約9.3億円)と見積もっていた。クラブは目標額が大幅に増えた理由として、持続可能なスタジアムを実現するための設計変更、追加の土木工事による遅延、西スタンドの構造強化作業などを挙げている。
※金額はすべて2019年9月中旬で換算
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元記事 - AFC WIMBLEDON DETAILS STADIUM CROWDFUNDING PERKS
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