イングランドのサッカー、プレミアリーグ(1部)のアストン・ヴィラFCと、ラグビーのギャラガー・プレミアシップ(1部)のハリクインズは、2019-20年シーズンから多機能型会員カードを導入する。国際金融グループのバークレイズ(Barclays)社とロイヤルティ&決済エンゲージメントテクノロジー大手のフォートレス(Fortress)社のパートナーシップによって実現した。
バークレイのモバイル決済プラットフォーム「Pingit(ピンギット)」がサポートする口座を通じ、各チームの会員カードに決済機能を埋め込む。
サッカーのアストン・ヴィラとラグビーのハリクインズのサポーターは、2019-20シーズン中はホームスタジアムだけでなく、カード決済を利用できる場所であれば、どこでも会員カードを使った支払いが可能になる。
会員カードの決済機能は、電子チケットおよびロイヤルティプログラムと同一プラットフォーム上で統合される。フォートレスとバークレイズは、多機能型会員カードの導入により、クラブがサポーターや顧客に再興のサービスや体験、インセンティブを提供するための決断を下しやすくなると期待する。
バークレイズのアダム・ハーソン事業開発部長は、今回の事業について次のように話した。
「今回の多機能型会員カードの導入は、スポーツ界における顧客エンゲージメントを次のレベルへと進化させる事業だと考えており、フォートレスとパートナーシップを組むことができて非常に嬉しく思っています。
今回の事業は、カスタマー体験の向上を通じ、クラブとサポーターの絆を深めるものです。まさに両者にとってwin-winといえるでしょう。また、我々としても、アストン・ヴィラとハリクインズという一流スポーツクラブと協働することで、スポーツ革命を起こしていく最前線の位置を確保したと捉えています」
また、アメリカのメジャーリーグ・ベースボール(MLB=野球)やアメフト・プロリーグ(NFL=アメフト)、そしてイングランドのプレミアリーグ(EPL=サッカー)20クラブ中16クラブを顧客に持つフォートレスのグローバル事業展開担当シニア・バイスプレジデント、リチャード・ピニック氏は次のように話した。
「サポーターベースに一生分の価値を付加するという意味でも、スポーツブランドにとって、ロイヤリティや顧客エンゲージメントは非常に大事な要素です。
スタジアムでのサービスと日々の支払いを単一会員カードに統合し、当社のロイヤルティ用オープンプラットフォームで管理することで、サポーターとクラブ双方にとって関連性が強く、しかも長期間にわたって意味のある価値を生み出すだけでなく、サポーターにとって有意義なスタジアム体験、サービス、そしてコンテンツを提供することが可能になります」
また、フォートレスとバークレイズは、クラブにとっては決済方法の簡素化以外にも、サポーターに向けた提携ブランドのプロモーションによる追加収入というメリットも生まれると話す。
例えば、サポーターが提携ブランドの商品やサービスを購入するたびにポイントが加算される。貯まったポイントは、お気に入りの選手に会ったり、試合前のミーティング参加や記者席での試合観戦など、お金では買えない会員限定特典に利用することができる。
アストン・ヴィラのニコラ・イベットソン最高営業責任者(CCO)は、次のように話した。
「新たに導入する会員カードはサポーターの皆様にとっても、クラブにとっても有益なものになると考えています。クラブがサポーターの皆様を今まで以上に深く理解し、それぞれのお客様に合った商品や割引、そしてお金では買えない会員限定特典を提供していくのに役立つでしょう」
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元記事 - BARCLAYS BRINGS PAYMENTS TO SPORTS CLUB MEMBERSHIP CARDS
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