チリのコロコロ、2030年W杯招致に向けて本拠地スタジアムを改修へ
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チリの首都サンティアゴの強豪クラブ、CSDコロコロは、2030年のFIFAワールドカップ(W杯)招致実現のため、本拠地「エスタディオ・モヌメンタル・ダビド・アレジャーノ」を拡張改修することを決定した。

2030年W杯にはアルゼンチン、チリ、パラグアイ、ウルグアイの4ヶ国が共催案を表明している。招致手続きは2020年に正式に開始し、2022年以降に開催国が決定する模様だ。

エスタディオ・モヌメンタル・ダビド・アレジャーノの現在の収容人数は47,500人だが、コロコロのバイスプレジデントのハロルド・メイン=ニコルズ氏によると、同クラブはこれを61,000人に拡張したい考えだ。

メイン=ニコルズ氏はEl Mercurio紙に対し、座席数を増やすためにスタジアムのピッチを掘り下げる案があると話したほか、現状では遮蔽物などで観戦しにくい「視野制限席」が、最大で10,000席ほど存在することについても言及した。同氏は、スタジアムの2ヶ所の拡張が必要だとしたうえで、次のように話した。

「収容人数を61,000人にするためには、まず10,000席の視野制限席の状態を改善し、さらに17,000席を新たに増設する方法を確立しなくてはなりません。

改修費は高額になるため、確実な資金調達プランが必要です。改修工事は、国内リーグのシーズンオフの時期に、数シーズンにわたって段階的に着手していくことになります」

チリが最後にFIFAワールドカップを開催したのは1962年で、2030年大会の招致に成功した場合、68年ぶりの同大会開催となるが、すでにエスタディオ・モヌメンタル・ダビド・アレジャーノはメイン会場の候補として挙がっている。

エスタディオ・モヌメンタル・ダビド・アレジャーノの建設は1950年代に始まったが、資金繰りの問題や大地震の発生などの理由により、竣工したのは1975年のことだった。さらに完成直後には、安全性の問題で閉鎖され、1989年まで再開場されなかった。

同スタジアムはコロコロが1989年より本拠地として使用しているほか、チリ代表による国際試合もこれまでに7試合が開催されている。また、2015年のコパ・アメリカ(南米選手権)では、ブラジル代表の2試合がエスタディオ・モヌメンタル・ダビド・アレジャーノで開催された。

コロコロはチリのプリメーラ・ディビシオン(1部)において、歴代最多となる32回の優勝を記録するなど、国内屈指の人気クラブ。国内カップ戦のコパ・チレも11回優勝しており、こちらも最多記録だ。

他の共催国では2018年10月に、アルゼンチンのスーペルリーガ・アルヘンティーナ(1部)のCAリーベル・プレートのロドルフォ・ドノフリオ会長が、同クラブの本拠地が2030年W杯のメイン会場に選定されるように、2つのスタジアム案を精査していると話していた。

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - COLO-COLO STADIUM TO BE EXPANDED FOR CHILE'S 2030 WORLD CUP BID

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