ステイプルズ・センター(ロサンゼルス)、THE O2アリーナ(ロンドン)、メルセデス・ベンツ・アレーナ(ベルリン)など、世界有数の大型スポーツ&エンターテインメント施設を運営するアンシュッツ・エンターテイメント・グループ(AEG)は、2050年までに温室効果ガス排出のネットゼロを目指して展開しているサステナビリティ事業を、今後さらに拡大すると発表した。
2019年4月下旬のアースデイ2019でAEGは、国連の気候変動に関する政府間パネル (IPCC)の特別報告書『1.5℃の地球温暖化』の内容を受け、2010~2020年までの間に温室効果ガス排出量の25%削減を目指すとする同社のこれまでの目標を見直したことを明らかにした。
新たに設定した目標の達成には、同グループは2030年までに温室効果ガス排出量を45%削減し、2050年までに100%削減するというIPCC の提言に加え、自社事業でも2010~2020年までの間に温室効果ガス排出量を33%削減する必要がある。
AEGのエネルギー&環境担当バイスプレジデントのジョン・マーラー氏は、新たな目標について次のように話した。
「AEGは今、世界で必要とされている変化のために邁進し、今後も温暖化という非常に深刻な問題への関心を高め、私たちの世界を安全なものにするために全力を尽くしていきます。
今回の発表は、AEGが事業を世界展開していく中で、さらなる改善を続けていくつもりであるということを宣言するものです。2020年に向けて新たに設定した温室効果ガスの削減目標は、長期的な削減目標を達成するうえでも非常に重要なものです」
また、AEGは、10年以上継続している「AEG 1EARTH」の環境サステナビリティ事業の活動概要や、2020年の目標達成に向けた温室効果ガス削減への取り組み、節水や廃棄物削減活動の進捗状況等をまとめた2019年度サステナビリティ・レポートも公表した。
前述のマーラー氏は、こうした持続可能な社会環境構築を目指した取り組みについて、次のように話した。
「これまで取り組んできた事業や活動の内容については満足していますが、まだまだ取り組むべき活動は沢山あります。『1.5℃の地球温暖化』を受けて新たに設定した温室効果ガス削減目標達成への取り組み実施に加え、水不足の事業サイトにおける毎年4.4%飲用水量削減、そしてAEGが運営する全施設で廃棄物の埋立処理回避率70%という、それぞれの目標達成のための方法を今後も模索していきます」
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元記事-AEG ADOPTS ZERO-EMISSIONS TARGET
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