2019年6月29~30日(現地時間)に英国のロンドンで開催されるメジャーリーグ・ベースボール(MLB)公式戦「ロンドン・シリーズ」に向け、会場のロンドン・スタジアムには海外から輸入された人工芝、フェンス用保護マット、土などが搬入されている。
対戦チームはボストン・レッドソックスとニューヨーク・ヤンキースで、MLBの欧州での公式戦開催は史上初めてのこととなる。
ロンドン・スタジアムは2012年ロンドン五輪のメインスタジアムとして整備された多目的スタジアムで、現在はイングランドのサッカー、プレミアリーグ(1部)のウェストハム・ユナイテッドFCがホームスタジアムとして使用している。
すでに、フランスから輸入した14万㎡分の人工芝がスタジアムのピッチ上に敷設されたが、実はこれまで2,200試合以上で対戦しているレッドソックスとヤンキースが、人工芝フィールドで戦うのも史上初めてだ。
高さ18メートルのファウルポールや全長400メートル以上のフェンスも設置され、バックスクリーンやバックネット、バッティングケージ、ダグアウト、そして両球団用の仮設クラブハウスも試合に向けて整備中だ。
マウンドやダートサークル、内野のダイヤモンドで使う土は、345トンの野球用の土をアメリカから輸送。フェンス用の保護マットはカナダのトロントで買い付け、モントリオールから搬出した。
ロンドン・スタジアムの広報担当者は、次のように話した。
「MLBは2019年6月6日からロンドン・スタジアム内での作業が許可されており、施設の利用規約に遵守するかたちで6月27日までには野球仕様への模様替えが完了する計画になっています。ロンドン・シリーズ終了後、5日間で当スタジアムの標準仕様に戻す予定です」
ロンドン・スタジアムは五輪やプレミアリーグ以外でも、ラグビー(15人制および13人制)の国内リーグや国際試合、音楽コンサートなどのイベントで使用されている。
なお、MLBは2019年6月7日に、第2回となる2020年度のロンドン・シリーズではセントルイス・カージナルスとシカゴ・カブスが対戦すると発表した。
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元記事 - LONDON STADIUM TRANSFORMS TO BASEBALL VENUE
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