レンジャーズ、英国で初めて視覚障害者サポーター向けのAIウェアラブルの提供を開始
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レンジャーズの本拠地「アイブロックス」
レンジャーズの本拠地「アイブロックス」 (画像:Rangers FC)

スコットランドのサッカー、プレミアシップ(1部)のレンジャーズFCは、本拠地「アイブロックス」を訪れる全盲や視覚障害者のサポーターにAI(人工知能)を搭載した視覚サポート機器の貸し出しを始めた。英国のサッカークラブとしては初の取り組みとなる。

この視覚サポート機器は「オーカム・マイアイ2(OrCam MyEye 2)」でというAIウェアラブル型デバイスで、マグネットでメガネに取り付けることができる。利用者が指差した方向の視覚情報をAI技術で解析し、読み取った情報の内容を即座に無線通信で音声として利用者に伝達する。文字情報だけでなく顔や製品、色、紙幣なども認識可能だ。

アイブロックスで貸し出しが始まったオーカム・マイアイ2
アイブロックスで貸し出しが始まったオーカム・マイアイ2 (画像:OrCam)

グラスゴーの同スタジアムで貸し出しが始まったことについて、レンジャーズFCの健康・安全・バリアフリー担当マネージャーのリズ・ケイ氏は次のように話した。

「今回、レンジャーズFCでは、オーカムのウェアラブル型デバイスを購入し、視覚障害者サポーターに貸し出すサービスを始めました。これはサッカークラブとしては英国で初めてのことで、非常に画期的なことです」

(動画:Rangers FC)

アイブロックスのスタジアムツアーでオーカムの使用をリクエストした参加客には、ツアー開始前にレンジャーズのクラブスタッフが使用方法を教える。利用客はツアー中はずっとオーカムを使うことが可能だ。

自身も視覚障害を持ち、オーカム・トレーナーとして使用方法を教えるイアン・ホワイト氏は、次のように話した。

「オーカムは全盲や視覚障害者のサポーターにとって、今までとは全く違う体験を提供してくれます。例えば、私にとっては試合の日にマッチデー・プログラムの内容を音で読むことができるようになったことで、自分も試合というイベントに参加できていると強く感じるようになりました。

また、オーカムを使用することでスタジアムツアーの体験は全く別次元のものになります。自分の目の前に何があるかを常に説明してくれる人がいなくてもスタジアムの情報を理解できるというのは、本当に自信になります」

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com-reproduced with permission.
元記事-RANGERS INTRODUCE AI-POWERED DEVICE FOR BLIND FANS

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