ヨハン・クライフ・アレナとKNVB、最先端ピッチ監視システムの汎用性を検証
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アムステルダムのヨハン・クライフ・アレナ
アムステルダムのヨハン・クライフ・アレナ (画像:KNVB)

オランダ最大のスタジアムのヨハン・クライフ・アレナ(54,990人収容)は、王立オランダサッカー協会(KNVB)と提携し、同スタジアムで採用している革新的なピッチ監視システムが他のサッカー場でも適用可能か検証を開始したと発表した。

KNVBはすでに同じ監視システムをザイストにあるオランダ代表の練習場で使用しており、まずは国内の他のピッチへの展開を目指す。ヨハン・クライフ・アレナによると、同スタジアムのピッチ監視システムを見学しに、海外のスタジアム運営者が定期的に視察に訪れるという。

ヨハン・クライフ・アレナのスマートピッチ監視システムは、世界でも類を見ない独自の最先端システムとされる。芝生に設置された特殊センサーがデータを集め、芝の専門チームが測定を行なうことで、システムがピッチの状態と品質を四六時中監視する仕組みになっており、養分や日照、散水などが不足するとモニター上のダッシュボードに表示されるため、グラウンドキーパーが即時対処できる仕組みになっている。

ピッチ下には15個のセンサーが設置されており、土壌の質を常時監視。また、気象観測装置がピッチ付近に1基、屋根の上に4基設置されており、天候状態も常に監視している。

屋根とピッチ付近では光センサーが稼働しているため、芝の養生に十分な日光が提供されているか容易に判断可能だ。芝刈り時にはピッチの芝の葉の枚数を含め、成長状態を多角的に計測することで状態が良好でない場所を検出。さらに専用ウェブカムが24時間ピッチを監視する。

センサーが集めた数値データと芝の専門チームによる測定値は、すべてダッシュボードに表示される。ダッシュボードではピッチ状態が常にリアルタイムで監視されており、維持や改善を必要する場合も表示されるため、即時対応が可能だ。

なお、KNVBはワーヘニンゲン大学と提携し、このピッチ監視システムのプロサッカークラブの現場における有用性に関する研究を行なっている。研究費の一部には、健康・福祉・スポーツ省が推進する「スポーツイノベイター(Sportinnovator)」プログラムの助成金も充てられている。

ヨハン・クライフ・アレナはエールディヴィジ(1部)のアヤックスが本拠地として使用しているほか、オランダ代表の国際試合も定期的に開催されている。

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - JOHAN CRUIJFF ARENA, KNVB TEAM UP TO WIDEN ADOPTION OF INNOVATIVE PITCH TECH

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