2020年シーズンからアメリカのサッカー、メジャーリーグ(1部)に参戦するナッシュビルSCは、新たに建設予定のホームスタジアムがMLS最大のサッカー専用スタジアムになり、そのために完成時期が当初の予定よりも遅れると発表した。
ナッシュビルSCは、フェアグラウンズ地区に建設する新スタジアムに2021年シーズン中に移転する予定だったが、計画の変更で竣工時期も延びることになった。1月にクラブのイアン・エアCEOが2020年のMLS参入を明らかにした際に、新スタジアム完成まではアメフト・プロリーグ(NFL)のテネシー・タイタンズの本拠地「ニッサン・スタジアム」をホームスタジアムとして利用することも公表していた。
イングランドのサッカー、プレミアリーグ(1部)のリヴァプールFCの元CEOでもあるエア氏は、サポーターに向けた声明の中で、スタジアム建設事業の工期にも変更が生じたことを次のように伝えている。
「クラブではMLS仕様のスタジアム建設に向けた作業が日々進んでいます。私自身の経験上、スタジアムやスポーツ施設というものは、用途に最も適した施設整備を実現するため、内側から設計することが重要になると考えています。また、てっとり早く建ててしまえばいいというものではなく、確実に適切な施設になるように、必要であれば時間を掛けて取り組むことも非常に大事なことです。
クラブは、選定したデザインと設計コンセプトを基に、サポーターの皆様のための最高のサッカー専用スタジアムの建設を目指し、建築設計事務所や施工業者と協議してきました。ナッシュビルに住むすべての方が誇りに思える、非常に機能的なスタジアムデザインに近づいてきていると考えています。
そして、新スタジアムがアメリカ最大のサッカー専用スタジアムになる前提において、収容人数の増加、プロジェクト全体の変更、そして施工における課題解決といった一定の時間を要する作業が発生することを受け、工期を見直すことにしました。新スタジアムへの移転は、MLSの2022年シーズン開幕時を予定しています」
ナッシュビル市議会は2017年11月に、27,500席の新スタジアムを2億5,000万米ドル(約273億円)で建設する計画を承認したが、クラブの広報担当者は地元紙のNashville Post紙に対し、計画変更により新スタジアムの収容人数は30,000人となり、工期も変更する見通しであることを認めた。
エアCEOは収容人数と工期の変更について、次のように述べた。
「新スタジアムの完成を楽しみにしています。工期が延長しても、ナッシュビルSCが2020年シーズンからMLSに参戦することは変わりません。新スタジアムが完成するまでは、予定通りニッサン・スタジアムでホーム戦を開催します。
2021年シーズン半ばに新スタジアムに移転することで、それまでのホームアドバンテージが損なわれればチームにとっても良いことではありません。また、シーズンパスを保有しているサポーターの皆様にも多大なご迷惑をお掛けすることになるので、むしろ2022年シーズンの開幕を新スタジアムで迎える方がチームとサポーターの皆様の双方にとって良いことだと考えています。
また、工期が延びたことで、建設工事、試験運用、最終承認の手続きに十分な時間を掛けることが可能になります」
※金額はすべて2019年5月下旬で換算
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元記事 - NASHVILLE SC TO DEVELOP BIGGEST SOCCER-SPECIFIC STADIUM IN MLS
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