国際サッカー連盟(FIFA)、アフリカサッカー連盟(CAF)、そしてアフリカ連合(AU)の三者は、アフリカ中のスタジアムで存在する安全性やセキュリティ上の問題を解決するための共同事業に取り組むとし、合意に関する覚書に署名した。
覚書にはスタジアムに関する問題の他、教育や適切な組織統治、不正対策などの分野にいて、FIFA、CAF、AUの三者が共通の戦略を策定し、共同事業を実施するなどの取り決めが明記されており、2019年2月にエチオピアのアディスアベバで開催されたAUの定例会議で署名された。
アフリカのスタジアムの安全性については、以前より関係当局の悩みの種となっており、近年だけでも大事故に繋がっている。2018年9月にはアンゴラ共和国の首都ルアンダのエスタジオ・オンジ・デ・ノヴェンブロで、ゲート付近に殺到した大観衆に踏みつけられるなどして5人が死亡、7人が負傷する事件が発生した。同スタジアムではCAFチャンピオンズリーグ準々決勝第1試合のプリメイロ・デ・アゴスト(アンゴラ)とTPマゼンベ(コンゴ民主共和国)の一戦が開催されていた。
今回署名された覚書は、スタジアムでのサッカーの試合における安全性とセキュリティの確保を目的としており、FIFAはその知見をフル活用して政府機関や民間団体と協力するとしている。
三者は協働により、満員時の建物に関する規定の法令化やスタジアムにおける安全性およびセキュリティ管理対策の策定や導入に注力しつつ、AU加盟国における成功事例などの情報交換を促進する狙いだ。
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元記事 - NEW VENTURE TO TACKLE SAFETY AND SECURITY AT AFRICAN FOOTBALL STADIA
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