アメリカのサッカー、メジャーリーグサッカー(1部)のシアトル・サウンダーズFCは、2019年以降カーボンニュートラルなクラブ経営を実現するための事業計画を発表した。北米のスポーツ界初となる試みに注目が集まっている。
カーボンニュートラル経営プランの対象となるのは、本拠地「センチュリーリンク・フィールド」で開催される試合の興行を含むクラブ運営事業全般で、大気中へ排出する二酸化炭素量ゼロを目指す。
サウンダーズは、同じくシアトルを本拠地とするサステナブル・ビジネス・コンサルティング(Sustainable Business Consulting)社との協働で同クラブの経済活動で発生する二酸化炭素排出量を試算し、排出量低減プランを策定。サステナビリティ分野のNPO法人のフォーテラ(Forterra)が提供するエヴァーグリーン二酸化炭素回収(Evergreen Carbon Capture)プログラムを通じて、アウェー戦への遠征やスカウト活動などで発生する二酸化炭素排出量をオフセットする。
また、フォーテラと同法人のパートナー企業のDIRTコープス(DIRT Corps)社はサウンダーズのサポーターを協力し、数百本の植林を実施。クラブは二酸化炭素量を低減することで、大気質や水質の向上を実現するとしている。
クラブは二酸化炭素排出量を試算する際に、センチュリーリンク・フィールドで開催されるホーム戦の電力使用量や廃棄物量、アウェー戦遠征時およびパイオニア・スクエアのクラブオフィス運営におけるの二酸化炭素排出量を測定した。
シアトル・サウンダーズFCを所有するエイドリアン・ハナウアー氏は、今回の事業計画について次のように話した。
「サウンダーズが正式にカーボンニュートラルなクラブとなることを発表でき、非常に嬉しく思っています。私たちは常に地域コミュニティへの投資を重視しており、特に環境分野における先駆者としてクラブには社会的責任があると感じています。
サステナビリティ事業はサウンダーズの経営方針にとって大事な柱で、今回の新しいステップは私たちがこれまで実践してきたことの延長線上にあると考えています。カーボンニュートラル経営の実現にあたり、サステナブル・ビジネス・コンサルティングとフォーテラと協働できたことは非常に嬉しく、引き続き今後のパートナーシップを楽しみにしています」
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元記事 - SEATTLE SOUNDERS SET CARBON-NEUTRAL GOAL
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