ウェールズのプリンシパリティ・スタジアム、障がい者用スペースを大幅に増設
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カーディフのプリンシパリティ・スタジアム
カーディフのプリンシパリティ・スタジアム (画像:Jeff Djevdet)

ウェールズ・ラグビー協会(Welsh Rugby Union)は、ラグビーやサッカーの同国代表がホームスタジアムとして使用し、同協会が所有・運営するカーディフ市のプリンシパリティ・スタジアムについて、最大30%増の障がい者用観戦スペースを整備し、収容人数を減らしたことを発表した。

改修費は約10万ポンド(約1452万円)で、新たに46ヶ所の車いす観覧スペースが整備され、同施設内の車いす観覧スペースは合計で214ヶ所になった。また、車いすを利用しない障がい者席は倍増し、介助者席も最大で111席増加した。

改修後の最初の興行は、2019年2月23日にプリンシパリティ・スタジアム開場20周年記念イベントの第1段として開催されたラグビーの欧州6カ国対抗戦「シックス・ネーションズ」のウェールズ対イングランド戦で、チケットは完売した。

プリンシパリティ・スタジアムの運営マネージャーであるマーク・ウィリアムス氏は、次のように話した。

「ラグビーのイングランド戦は、プリンシパリティ・スタジアムの年間行事スケジュールの中でも最大級のイベントです。さらに、2月の試合は当スタジアムの収容人数が変更してから最初の試合であり、また、新たな手荷物検査システム導入後の最初のイングランド戦でした。

カーディフで採用されている安全対策やセキュリティ対策のレベルの高さには満足しています。また、ここ2年間、ウェールズ代表のファンには、国歌斉唱やキックオフに間に合うように着席するには、早めの来場が必要だと提唱してきましたが、今回が初来場となったイングランド代表のファンの方々も多いでしょうから、やはり今後も早めの来場、それから手荷物検査に時間をかけないように、必要のないバッグ類は持参しないことが大事になってきます。

また、車いす観覧スペース利用の人気度は年々高くなっていたこともあり、今回、プリンシパリティ・スタジアムでは現在皆様から寄せられているご要望を上回る規模で、車いす観覧スペースや車いすを利用しない障がい者席、そして介助者席を増やす工事を実施しました。

実現には先行投資が必要でしたが、世界中から定期的に当スタジアムに来るイベント主催者やサポーターのお客様には、長期的なメリットがあると判断しました」

プリンシパリティ・スタジアムは1999年6月26日に開場。杮落としはラグビーのウェールズ対南アフリカの一戦で、未完成だった北スタンドを除いて満員となった。1999年当時のスタジアム設計では、法律上168ヶ所の車いす観覧スペースの設置が義務付けられていた。

ウェールズ・ラグビー協会は、今の時代に同規模のスタジアムを建てる場合、さらに多くの車いす観覧スペースの設置が義務付けられると指摘する。

英国を代表するスポーツベニューとなったプリンシパリティ・スタジアムでは、ラグビーワールドカップやサッカーのFA杯決勝、フットボールリーグの昇格プレーオフ、2012年ロンドン五輪など、多くの主要大会が開催されてきた。

2018年3月に開催されたボクシングのアンソニー・ジョシュアのヘビー級4団体統一王座決定戦には75,000人を超える観客が来場。エド・シーランやワン・ダイレクション、マドンナ、U2といった音楽界の大御所も同スタジアムで何年も公演している。

※金額はすべて2019年4月中旬で換算

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - PRINCIPALITY STADIUM REDUCES CAPACITY TO IMPROVE DISABLED ACCESS

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