
カナダのモントリオール市でメジャーリーグ・ベースボール(MLB)球団の立ち上げを目指す団体が、新球団の本拠地となるボールパークの建設候補地として、セントローレンス川沿いのウォーターフロントのピール・ベイシン地区を選定した。
モントリオールは1969年から2004年まで、カナダ初のMLB球団のモントリオールズ・エクスポズのホームタウンであったが、2004年シーズン終了後にエクスポズを所有していたMLBが同球団をアメリカのワシントンD.C.に移転し、ワシントン・ナショナルズとして再結成して以来、プロ野球チームが不在の空白地帯となっていた。
実業家のステファン・ブロンフマン氏が率いるグループ・デュ・モントリオール(Groupe de Montréal)は、モントリオール市をホームタウンとしたMLB球団立ち上げを目指して活動する団体で、同団体が新ボールパークの建設候補地としてピール・ベイシン地区を選定したと、複数のメディアが報じた。
カナダのCBC Newsによると、ブロンフマン氏とプロアイスホッケー(NHL)のモントリオール・カナディアンズの前社長であるピエール・ボイヴァン氏は、ケベック州で活動するロビイストとして登録済みだ。ボイヴァン氏は、ブロンフマン氏が代表取締役会長を務める投資会社のクラリッジ(Claridge Inc.)社の社長兼CEOを務める。
また、ピール・ベイシン地区の候補地は、国有地管理公社のカナダ・ランズ・カンパニー(Canada Lands Company)社が所有する国有地であるため、ボイヴァン氏とブロンフマン氏は、新ボールパーク整備のためにカナダ連邦政府と同地の所有権移譲の交渉をする際に、ケベック州のサポートを要請する意向だと報じられている。
なお、モントリオール市のバレリー・プランテ市長は、新ボールパークの建設候補地としてピール・ベイシン地区が挙がったことについて、「非常に興味深い選択肢だ」とコメントしている。
モントリオール時代のエクスポズは、主に収容人数56,000人のオリンピック・スタジアムを本拠地としていた。
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元記事 - MONTREAL GROUP SELECTS SITE FOR MLB STADIUM
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