イングランドのサッカー、チャンピオンシップ(2部)のクイーンズパーク・レンジャーズ(QPR)は、ファン体験向上のため、ファンエンゲージメント・テクノロジーの開発を専門とするインクラウド(InCrowd)社のチケット・ウォレットを導入した。
今回の取り組みは様々なOS上でのチケット購入や移譲を可能とするもので、チケットマスター・スポーツ(Ticketmaster Sport)社との提携で実現した。また、QPRにとっては、これまで匿名だったファン層を特定できるようになるのが最大の利点だ。
チケット・ウォレット導入について、QPRのデジタル・コンテンツ・マネージャー、デイビッド・スクライブン氏は次のように話した。
「QPRチケット・ウォレットのおかげで、来場客は(本拠地の)ロフタス・ロードでのマッチデーがシンプルなものになりました。ボタンひとつで最新ニュースにアクセスできるだけでなく、スタジアムへのアクセスもボタンひとつで可能になったのです。
チケットマスターとの緊密に連携し、インクラウドの最新技術を導入することで、効率よくサポーター体験の質を向上し、デジタル事業の展開を希望するビジネスにも大きな恩恵をもたらす独自サービスをお届けできるようになりました」
QPRの試合チケットを複数枚購入した顧客は、他のサポーターとチケットを「共有」できるようになる。 チケットの有効化にはアプリ上で個人情報を登録する必要があるため、クラブはこれまで購入客の「付き添い」や「友人」として匿名だった客層の個人データも取得できるようになった。
また、登録さえすれば外部からの有効化は誰でもできるため、チケットは異なるモバイル端末やOS上でも移譲が可能になる。
他にもQPRチケット・ウォレットには、隠しバーコード、端末ロック、スクリーンショット防止など、ダフ屋による高額転売防止機能が備わっている。
また、チームやスタジアムに関する機能やアプリ限定コンテンツなども提供される。
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元記事 - QPR STEPS UP TICKETING EFFORTS WITH INCROWD
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