イングランドのラグビー、プレミアシップ(1部)のバースの新スタジアム整備計画の内容が明らかになった。クラブは今後、新スタジアムの建設期間中に一時的に本拠地として使用するホームグラウンドを決めるため、各候補地を評価していくことになる。
バース・ラグビーは現在、収容人数14,500人の多目的スタジアム「レクリエーション・グラウンド」を本拠地としているが、同じ場所に18,000人収容の新スタジアムを整備する計画が進行中だ。
2018年12月には、バース市庁舎で完成予想図などの計画案が展示され、2019年上半期中にバース・アンド・ノース・イースト・サマセット議会に建築開発許可を求める申請書が提出される見込みだ。
サマセット地方のニュース配信サイトであるSomerset Liveでは新スタジアムのデザイン案などを公開しており、同サイトはレクリエーション・グラウンドに4棟の常設スタンドが建つのは歴史上初めてのこととなると指摘している。
新スタジアムの河岸には公園が整備され、躯体の一部は地域コミュニティの利用施設となる。また、駐車場はピッチの地下部分に整備される。ピッチはラグビーのシーズン以外の期間で使用できるよう、全体または一部が人工芝となる予定だ。
新スタジアムの整備はバース・ラグビー、バース・ラグビー信託基金、そしてクラブを所有するブルース・クレイグ氏の不動産開発会社のアリーナ1865(Arena 1865)社で構成される民間団体「スタジアム・フォー・バース(Stadium for Bath)」が推進している。
バース・ラグビーのターキン・マクドナルドCEOはSomerset Liveに対し、次のように話した。
「今回の計画は、バースの中心部に素晴らしい施設を創る絶好の機会だと考えています。このユニークな街が抱く大志やその豊かな伝統を反映し、街の人々が誇りに思える刺激的なスタジアムとなるでしょう」
スタジアム・フォー・バースは2018年5月に、エンジニアリング・コンサルティング大手のアラップ(Arup)社をプロジェクトの中心に据えた。
同社はスタジアム・フォー・バースと協議を重ね、数段階の調達先選定プロセスを経てプロジェクトへの参加を果たしており、今後は構造設計や専門技術サービスを提供していくことになる。
協議の中では、レクリエーション・グラウンドがユネスコ世界遺産登録されているバースの街の中心地に位置することに起因する建築上の課題についても意見が交わされた。
議会の建築開発委員会に新スタジアム整備が承認された場合、スタジアム・フォー・バースは建設作業が2019-20年のラグビーシーズン中に開始し、2021年9月までにスタジアムが完成することを望んでいる。
バース・ラグビーは新スタジアム建設中の期間は一時的な仮ホームを必要とすることになるが、Somerset Liveは同クラブが既存のスタジアムを共用するという選択肢を除外したと報じている。
すでにウェールズのカーディフ・アームズ・パークとカーディフ・シティ・スタジアム(共にカーディフ)、ロドニー・パレード(ニューポート)、イングランドのアシュトン・ゲートとメモリアル・スタジアム(共にブリストル)、キングスホルム(グロースター)、カウンティ・グラウンド(スウィンドン)、マデイスキ・スタジアム(レディング)、そしてヒューイッシュ・パーク(ヨーヴィル)の代替使用については関係各所と協議済みで、共用はしないという方針を打ち出している。
代替案としてバース・ラグビーが検討しているのが、バースの街中または近隣に収容人数14,500人ほどの仮設スタジアムを期間限定利用という前提で建てる案だ。
バース・レースコース、ランズダウン・フィールズ、ランブリッジにあるクラブの旧練習場、バース大学のセントジョンズ・フィールド、サリス・スポーツクラブ、キングスウッド・スクール、および現ホームのレクリエーション・グラウンドの東側などが仮設スタジアムの立地として候補に挙がっている。
スタジアム・フォー・バースの広報担当者は、今後の計画について次のように話した。
「いくつかの候補地を詳しく調査し、土地の所有者とも協議しました。そして各候補地のインフラの状態、アクセス、計画の実現可能性など、すべての要件を考慮した上で、現時点で最適な場所はレクリエーション・グラウンドの東側だと考えています」
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元記事 - BATH RUGBY STADIUM PLANS REVEALED AS CLUB EYES TEMPORARY HOME
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