編集者コラム第8回~ゆくスタ くるスタ・ラグビーW杯編~
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明けましておめでとうございます。編集長の有川です。

今年も宜しくお願いいたします。

さて、昨年末書いた「ゆく年くる年」ならぬ「ゆくスタくるスタ」コラム。

2019年のくるスタと言えば!そうです、ラグビーW杯のスタジアムです。(昨年がFIFA W杯で今年はラグビーW杯...ベタですが)

本年9月20日~11月2日、全国11会場で行われます。その中で、新設、大幅改修されたスタジアムは合計3つ。

「こけら落とし」と銘打たれたこの3つのスタジアムを、くるスタとしてご紹介します。

■釜石鵜住居復興スタジアム

まず、今大会唯一の新設スタジアムとなった、釜石鵜住居復興スタジアム。東日本大震災で被害を受けた鵜住居小学校と釜石東中学校の跡地に作られたスタジアムです。

大災害の跡地に世界レベルの大会を開催するスタジアムを建てるのは世界でも初めてではないでしょうか。

メインスタンドには、旧国立競技場、熊本県民総合運動公園陸上競技場、東京ドームから寄贈された椅子が使用されており、「絆シート」と名付けられました。ラグビーW杯時には、仮説スタンドが約10,000席追加され、合計16,000人収容になる予定です。

2018年8月のこけら落とし試合は、地元の釜石シーウェイブスとヤマハ発動機ジュビロの対戦でした。私の年代だと、シーウェイブスの前身である新日鉄釜石は、伝説のラグビーチーム。釜石のラグビーの火は、このスタジアムと共に灯り続けます。

そして、地元の高校生によるオープニングスピーチが素晴らしかったということも、付け加えておきます。

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(撮影:有川久志)

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(撮影:有川久志)

■熊谷ラグビー場

続いては、熊谷ラグビー場。「西の花園、東の熊谷」が、東西のラグビータウンというイメージを持たれていると思います。

1991年に開場した熊谷ラグビー場も、W杯に向けて大幅に改修されました。24,000席すべてを座席にし、新たにナイター照明と大型映像装置も付加されました。
※改修前は座席は1万席弱であり、その他は立ち見や芝生席だった。

2018年10月20日、ラグビートップリーグのパナソニックワイルドナイツ対キヤノンイーグルスの試合でこけら落とし。

スタジアム内は、"ラグビー通"の人たちが集っている雰囲気を感じました。トライの度に和太鼓が鳴り響き、「日本のラグビースタジアムここにあり」という印象でした。

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(撮影:有川久志)

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(撮影:有川久志)

■東大阪市花園ラグビー場

最後は、東大阪市花園ラグビー場。2018年10月26日、日本代表対世界選抜の試合でリ・オープンしました。

外壁のイメージが大きく変わったのに加え、当日は花園での"初ナイトゲーム"だったので、ずいぶん印象が変わったなあ(良い意味で)、と感じました。

今回の大規模工事については予算確保が大変だったとのことですが、地元からも2.4億もの寄付も集まり、秩父宮と並ぶラグビーの聖地としてのプライドを感じました。

ただ、こけら落とし試合の帰りは大混雑。近接する駅がひとつで、スタジアム構造上も一方向導線で出口も狭く、観客の落ち着いた行動がなければ、大変な状況でした。本番までには改善して欲しいものです。

あと、スタジアム内にあるラグビーミュージアムは、小ぶりながら充実した展示内容でしたので、ラグビーファンなら是非、足を運んでいただきたいと思います。

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(撮影:有川久志)

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(撮影:有川久志)

この秋、世界中からラグビーファン・スポーツファンが、日本に大挙してやってきます。日本の応援はもちろん、オールブラックス、ワラビーズなど世界の強豪の真剣勝負、楽しみですね。

そして、それを迎える日本のスタジアム。日本のおもてなしで彩って、最高の大会になることを年初に祈念します!


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