アメリカのメジャーリーグ・ベースボール(MLB)のクリーブランド・インディアンスは、NPO団体のカルチャーシティ(KultureCity)とパートナーシップを結び、本拠地「プログレッシブ・フィールド」をセンサリー対応ボールパークにすると発表した。
今回のパートナーシップは、感覚過敏など、センサリー対応が必要なインディアンス・ファンの来場客に快適なボールパーク体験を提供することを目的としている。
インディアンスのゲームデー・スタッフは、センサリー対応を必要とする来場客を識別するための研修を受け、感覚過敏などで苦しむファンへの対応方法などを学ぶ。感覚過敏は歓声や人混みなどの過剰刺激によって誘発され、スポーツ観戦で醸成される独特の雰囲気は主要な誘因として知られる。
また、プログレッシブ・フィールドでは、ノイズキャンセリングヘッドホン、手持ち無沙汰やストレスを解消するおもちゃ数種類、言語キューカード、ウェイトひざ掛けなど、落ち着きを取り戻す効果があるといわれるグッズが入ったセンサリー・バッグも用意している。センサリー・バッグは、ボールパーク内のセクション153と550のファンサービス・センターで受け取ることができる。
他にも、プログレッシブ・フィールド内に静かに観戦できるスペースが設けられ、これらの4ケ所にはカルチャーシティのサイネージが掲出される。
カルチャーシティのエグゼクティブ・ディレクター、トレイシー・ジョンソン氏は、プログレッシブ・フィールドでの事業について、TribeVibeウェブサイトに対して次のように話した。
「感覚過敏で苦しみ、今まではボールパークで野球観戦できなかった人が、もうすぐ家族と一緒にプログレッシブ・フィールドに観戦に来れると思うと、心が温かくなります。地域コミュニティというのは、私たちの人生を形作る存在であり、今回の事業はまさに地域コミュニティを繋ぐものです。
どのような人でもこの地域コミュニティに楽しく参加できることを願い、次の一歩を踏み出してくれたインディアンスの姿勢は本当に素晴らしいものです」
一般的に、感覚過敏は自閉症や認知症、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの症状を持つ人が体験することが多い。
インディアンスは、デトロイト・タイガースとワシントン・ナショナルズに続き、MLBで三番目にセンサリー認定された球団になる。
カルチャーシティはMLB球団以外にも、プロバスケットボール(NBA)のクリーブランド・キャバリアーズやプロアイスホッケー(NHL)のカロライナ・ハリケーンズともパートナーシップを結んでいる。
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元記事 - PROGRESSIVE FIELD BECOMES SENSORY INCLUSIVE
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