イングランドのリーグ2(4部)のフォレストグリーン・ローヴァーズFCは、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の「Climate Neutral Now」イニシアティブに署名し、世界で初めて国連認証を受けたカーボンニュートラルクラブとなった。
フォレストグリーン・ローヴァーズは2006年から「ザ・ニュー・ローン」を本拠地としているが、木造の新スタジアム「エコパーク・スタジアム」の建設を計画している。
「Climate Neutral Now」イニシアティブは、2015年に合意されたパリ協定での明文化をきっかけに、社会全体で気候変動対策を支援・奨励し、今世紀半ばまでに気候が安定した世界を実現するという目標を掲げて同年から始まった取り組み。
民間企業、組織・団体、政府機関、市民が協力し、温室効果ガス排出量の測定、その可能な限りの削減、そして認証排出量削減クレジット(CERs)を使用しても避けられない排出量の相殺という3段階の方法で気候中立性の実現を目指す。
グリーン電力事業者のエコトリシティ(Ecotricity)の創業者で、フォレストグリーン・ローヴァーズを所有するデイル・ヴィンス会長は、今回の署名について次のように話した。
「私たちは大志を抱いた小さなクラブです。国連と協力し、持続可能性についてのメッセージを世界に発信できるのは素晴らしいことです。
世界初のカーボンニュートラルクラブになれたのは嬉しいことですが、すぐにレアル・マドリードやマンチェスター・ユナイテッド、サンフランシスコ・49ersといったビッグクラブも同じように参加してくれると信じています。今後も国連と協働し、サッカーを通じて環境問題の重要性について発信していきたいと思います」
UNFCCCのミゲル・ナラーニョ環境維持開発機構担当プログラム・オフィサーは次のように話した。
「我々にとって、フォレストグリーン・ローヴァーズがサッカー界を代表して参加してくれることは、環境にとって正しいことを行なっていく中で、大きな意味を持つものです。サッカークラブが参加してくれることで、今までは環境問題に興味のなかった人たちも、今後は関心を持ってくれるかもしれません。
さらに素晴らしいことは、フォレストグリーン・ローヴァーズは巨額の予算を誇るビッグクラブとは違い、小さな組織であるにもかかわらず、環境問題に積極的に取り組んでいることです。フォレストグリーン・ローヴァーズができるのであれば、他のクラブにもできるはずです」
フォレストグリーン・ローヴァーズは世界で唯一のヴィーガン(絶対菜食主義)クラブで、2年前からすべての選手、サポーター、クラブ職員、興行イベントを対象に、植物由来の食事を提供している。
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元記事 - FOREST GREEN ROVERS CLAIM FIRST WITH UN RECOGNITION
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