アメリカ、プロバスケットボール(NBA)のアトランタ・ホークスの本拠地「ステート・ファーム・アリーナ」は、2018年10月末のリニューアル・オープン時にNBA初となる360度の天井吊型センターハング・ビジョンを導入した。
以前はフィリップス・アリーナの名称で知られていた同アリーナは過去2年間、大規模な改修工事を実施してきており、最先端の360度ビジョンはリニューアル・オープンの目玉として注目されていた。
また、ステート・ファーム・アリーナはHD画質のLEDビデオディスプレー技術を導入した初のアリーナとなり、ホークスは同アリーナをNBAで最高の観戦体験を提供するベニューと位置付けている。
1億9,250万米ドル(約219億円)をかけた今回の改修により、4か所の角にビデオモニターが設置され、上層階と下層階の鼻隠し部分にもモニターが整備された。アリーナ全体の映像スクリーン面積は1,115m2となり、以前の仕様と比べて実に10倍になっている。
416m2の面積を誇るメインスクリーンはNBAの3大スクリーンのひとつとなる。コート付近に座るファンはメインスクリーンの内側(裏側)に設置された幅が約6.1m x 高さ2.74mのLEDスクリーン2台でリプレー映像を楽しむことができる。
アトランタ・ホークスとステート・ファーム・アリーナのスティーブ・クーニンCEOは、リニューアルについて次のように話した。
「アリーナのどこに座っていても、ファンの皆様は驚きの映像ディスプレーを満喫できることでしょう。HD映像は間違いなく観戦体験を向上します。素晴らしい映像とその鮮明度により、すべてのホークスファンの方が最前列で観戦していると感じるはずです」
ステート・ファーム・アリーナの新たなLEDビデオスクリーンは、サムスン電子(Samsung Electronics)の子会社であるプリズムビュー(Prismview)社が製造・設置した。プリズムビューのドン・シュツェパニアック社長兼CEOは、今回の導入について次のように話した。
「今回、アトランタを象徴する名アリーナの大改修事業でホークスのパートナーになれたことを喜んでいます。特徴あるデザインのセンターハング・ビジョンの内側に追加のビデオスクリーンを設置し、アリーナ全体に大量のLEDサイネージを配置するなど、感動と驚きを提供する仕掛けがたくさんあります」
他にも、リニューアルしたステート・ファーム・アリーナには、NBA初となる2.5mmピッチのファインピッチLEDビデオスクリーンを設置した、プレミアム会員制クラブの「プレーヤーズ・クラブ(Players Club)」も開設した。同スペースの目玉は、高さ2.74m x 幅9.75mのビデオスクリーンだ。
ステート・ファームは同アリーナの新たなネーミングライツ・スポンサーとして2018年8月に発表されていた。金融サービス大手の同社はホークスとのパートナーシップを通じ、徒弟制度やボランティア活動といった地域コミュニティ事業の力でアトランタの街の活性化を目指す。契約年数は20年間で、命名権獲得のスポンサーシップ総額は1億7,500万米ドル(約199億円)と報じられている。
※金額はすべて2018年11月中旬で換算
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元記事 - STATE FARM ARENA TO SET NEW STANDARD WITH VIDEO SCREEN
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