ウェンブリー買収案取り下げについて、カーン氏が声明を発表
ウェンブリー買収案取り下げについて、カーン氏が声明を発表

ウェンブリー買収案取り下げについて、カーン氏が声明を発表

  • twitter
  • facebook
  • bookmark
  • push
  • line
  • twitter
  • facebooks
  • bookup
  • push7

(画像:Jbmg40)

イングランドのナショナル・スタジアムであるウェンブリー・スタジアムの売却に向け、アメリカの実業家のシャヒド・カーン氏と協議を続けていたイングランド・サッカー協会(FA)が2018年10月17日にカーン氏が買収案を取り下げたと発表した。

このことに関し、同氏は今後も同スタジアム買収案を提示する可能性があることを示唆した。

カーン氏はサッカーのイングランド・プレミアリーグ(1部)のフルハムFCや米・アメフトプロリーグ(NFL)のジャクソンビル・ジャガーズを所有しており、同氏の買収案では6億ポンド(約882億円)の購入金と、ウェンブリーのホスピタリティ・ビジネスの今後の収入から3億ポンド(約441億円)が支払われ10月24日の臨時会合において決議にかけられる予定だった。

FAによる交渉決裂の発表後、カーン氏も声明文を公表し、買収案取り下げの理由を説明した上で、状況が変われば新たに買収案を提示する可能性があることを認めた。

イブニング・スタンダード 紙によると、カーン氏は声明文の中で、買収案取り下げについて次のように説明した。

「私はこれまで、公の場においても、FA理事会との話し合いにおいても、FAやサッカー界全体に恩恵をもたらすためには、ウェンブリー・スタジアムの100%民間所有が重要で、その実現にはすべての関係者による全面的かつ前向きな尽力を伴った、適切なパートナーシップ関係の構築が不可欠であると述べてきました。

しかし、先週のFA理事会の聴聞会を受け、ウェンブリー売却の最終決定はされず、私の現在の提案はFA理事会の僅かに過半数を超える支持しか得られないとのことで、FAのグレッグ・クラーク会長が必要とした決定的な得票数には及ばないことが明らかになりました。

私の目的はこれまでも、そして現在も、イングランドのサッカーを強化するために、すべての関係者にとって正しいことをするということであり、人々を分断することではありません。

残念ながら現状では、来週予定されていた投票で、FA会長が支持しているウェンブリー売却を決定付ける結果にはならないと判断せざるをえません。

したがって、FAによる確実な売却の意志と実現性が確保される環境が整うまで、ウェンブリー・スタジアム買収案を取り下げることにしました。

とはいえ、FAが一丸となって売却をチャンスと捉えてくれることがあれば、再度検討する可能性があることは否定できません。

確実に言えることは、これだけの巨額の買収が実現するには、すべての関係者にとって有益な結果を伴う特別かつ長期のパートナーシップが必要だという事です。それには力強く確実な第一歩が重要であり、今回のように意見が明確に分かれてしまっている状況では不可能です。

ただ、ここに至るまでの道のりは決して無駄ではなく、すでに確立していた関係をさらに強いものにすることができ、また、新たな友好関係を築くこともできました。

ウェンブリー・スタジアムは文字通り国宝であり、私が今後もずっと大事に、そして敬意を抱く存在であることに変わりはありません。

多くの人々がウェンブリーに特別な思い入れを持っていることも、そしてウェンブリーがイングランドのサッカー界にとってどのような意味を持つのかも理解しており、適切な環境が整えば、再度FAと話し合うつもりです。

今回の買収案を検討してくれたFAには心より感謝しています。また、引き続き民間によるウェンブリー・スタジアム所有の可能性を模索する中で、FAが選手、観客、そしてイングランド全体のサッカーの発展に貢献するかたちでウェンブリーを所有・運営してくれるであろうと信頼しています」

※金額はすべて2018年10月下旬で換算

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - Khan issues statement as Wembley deal called off

TSB-Logo.png



THE STADIUM HUBの更新お知らせはこちらをフォロー
Twitter:@THESTADIUMHUB
Facebook:THE STADIUM HUB


  • line
  • twitter
  • facebooks
  • bookup
  • push7