座席用スマホ・ホルダーを開発したスタートアップ企業のフォンレスト(FoneRest)社のエグゼクティブ・バイス・プレジデント、アンドリュー・ブライマン氏は、同社の製品はスタジアムやアリーナでのファン体験を向上し、クラブやベニューの収益増にも貢献すると考えている。
同社の商品「フォンレスト」は、スポーツや音楽などのイベントの観客がスマホを身近な場所に補完できるよう、座席の背もたれの裏側に両面テープやネジで固定するスマホ用ホルダーだ。好みの配色や宣伝メッセージ、ロゴ、QRコードなどの掲出が可能で、クラブやベニューにとっての新たな収益源となることが期待されている。
ブライマン氏によると、フォンレストは当初、トイレでの設置を念頭に1個約5米ドル(約560円)で販売されていたが、その後、スポーツ観戦における収益アイテムとしての可能性を見出した。同氏はTheStadiumBusiness.comに対し、次のように説明した。
「この製品は特許取得済みで、約1年の開発期間を経て、2018年4月に発売を開始しました。当初はトイレの便座の横の壁に設置することを想定していましたが、スポーツチームやベニューの事業形態を見ているうちに、フォンレストは来場客のイベント体験を向上し、さらに新たな収益源として役に立つのではないか、と思いつきました。
来場客は、試合中やイベント開催中も、目の前のフォンレストに収まったスマホでSNSを使って発信したり、ファン向けキャンペーンに参加することが簡単にできるようになります。スタジアムやチームがサポーター向けにオリジナル商品として販売することも可能です。また、スポンサー企業は、QRコードや企業ロゴ、宣伝メッセージなどを自由に掲出することができます」
フォンレストは既にニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンに試験導入されている。
「試験導入を拡大展開しようと考えていたときに、マディソン・スクエア・ガーデンの方から興味を示してくれました。フォンレストは安価なアイテムなので、本格導入にも期待しています。
現在、メジャーリーグ・ベースボール(MLB)の数球団と導入に向けた協議を行なっています。今のところ反応は非常に好意的で、実現のチャンスがあると考えています」
※金額はすべて2018年9月中旬で換算
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元記事 - FONEREST LOOKS TO BUILD ON MSG TRIAL
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