サッカーのイングランド・プレミアリーグ(1部)のレスター・シティFCは、パークヒル・ゴルフ&フィッシングセンター跡地に新たな練習施設を建設するため、2018年6月に建築開発申請を提出した。今回公開された完成予想図は、アンフィールド(リヴァプール)のメインスタンド改修やアメックス・スタジアム(ブライトン&ホブ・アルビオン)などを設計したKSS社がデザインした。
レスターは2015-16年にプレミアリーグで優勝し、翌シーズンにUEFAチャンピオンズリーグでも準々決勝に進出するなど、近年目覚ましい躍進を見せており、クラブはその勢いを持続するためにも、世界トップクラスの練習施設の整備は欠かせないと判断した。クラブのトップチーム、ユース、アカデミーなどすべてのチームの所属選手の向上心を刺激する職場環境を用意し、次世代の選手たちを魅了したい考えだ。
アカデミーからトップチームまでを対象とした世界最高峰の練習施設を整備しつつ、レスターというクラブが培ってきた文化やモットーを再確認できる場を作り上げることをマスタープランとして策定した。
KSSはこの計画について、次のように語った。
「今回のレスターの新練習施設については、立地となるレジャー施設跡地の環境と、練習施設の整備が近接する地域コミュニティに与える影響を慎重に考慮してデザインしました」
マスタープランでは、フルサイズのピッチ12面、小型ピッチ数面、屋外練習場、そして周辺環境の景観に馴染んだ象徴的な建物に入るフルサイズの屋内練習場についても言及している。
また、アカデミーおよびトップチームの選手たちが利用する医療施設、ミーティングルーム、トレーニングジム、食堂などを揃えたクラブハウスも建てられる。
他にも、次世代のグラウンドキーパーを育成するスポーツターフ・アカデミー(Sports Turf Academy)や、U-23やU-18のチームが公式戦の環境で試合に臨めるように、499席の観覧ピッチも施設内に整備する。
また、今回公表されたデザイン案では、敷地自体の特徴を生かす試みも考慮されており、17か所の貯水池(総面積9,400㎡)を整備することで、生物多様性の増加を目指す取り組みも想定されている。
他にも、11.23ヘクタールの保安林における38,000本以上の植林、地域の固有種を対象とした野生生物保護区の開設、4.41ヘクタールの広葉樹林の整備、14.59ヘクタールの自然草原の整備が実施される。
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元記事 - PLANNING APPLICATION FOR LEICESTER'S NEW TRAINING FACILITY
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