2022年W杯カタール大会、レゴ風スタジアムを構成するモジュール・コンテナの品質を承認
2022年W杯カタール大会、レゴ風スタジアムを構成するモジュール・コンテナの品質を承認

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ラス・アブ・アブード・スタジアムの完成予想図
ラス・アブ・アブード・スタジアムの完成予想図 (画像:Hubwav)

2022年FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会組織委員会は、「レゴ・スタジアム」と呼ばれるラス・アブ・アブード・スタジアムの建設に使用するモジュール・コンテナの品質を承認した。

ラス・アブ・アブード・スタジアムの収容人数は40,000人で、6m×2.5m×2.5mのサイズのモジュール・コンテナ990個で構成され、7階建てになる予定だ。コンテナは中国企業の中国国際海運集装箱(China International Marine Containers=CIMC)社によって製造された。

CIMCのプロジェクト・マネージャー、ワン・フェイ氏によると、コンテナは「玩具のレゴのように」スタジアムの鉄骨構造に組み込まれ、それから塗装と装飾が施されるという。

ラス・アブ・アブード・スタジアムは2020年6月に竣工予定で、モジュール・コンテナで建てられた初のスタジアムとなり、また、史上初めて「分離・移送・再利用が可能な」ワールドカップ会場となる。

トイレのモジュール・ブロック
トイレのモジュール・ブロック (画像:CIMC)

大会組織委員会はCIMC通利支社で3個のコンテナを検査し、その品質に満足したという。CIMCによると、検査に立ち会った組織委員会の代表は、「予想を上回る品質です。共にこの魔法のようなスタジアムを作り上げていきましょう」と賞賛したという。

CIMCは2005年以来、モジュール・コンテナを輸出しており、ブラジルの南極調査隊の基地などにも同社のコンテナが使用されている。

ラス・アブ・アブード・スタジアムを構成するモジュール・コンテナは解体後、別の場所の別の大会用に、小型のスタジアムへの組み立てが可能だ。

また、CIMCによると、モジュール・コンテナは住居に使用することも可能で、スタジアムの立地も大会後に短期間で緑地公園に改修できると説明した。

フェイ氏は、スタジアムをモジュール・コンテナで建てる意義について次のように話した。

「プレハブ式のモジュール構造は資材を多く必要とせず、廃棄物や排気ガスの発生量も少ないため、建設工期を3年ほど短縮することも可能です。

ただ、それ以上に、国際大会を開催した後のスタジアム利用が一番の頭痛のタネで、特にカタールのような小さな国ではなおさらです。そういう意味では、再利用可能な構造ということが最大の利点だといえるでしょう」

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - FIRST CONTAINERS APPROVED FOR QATAR 2022'S 'LEGO' STADIUM

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