イングランド・サッカー協会、放送地域別LEDサイネージを初めて実施
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(画像:The FA/ADI)

サッカーのイングランド代表は、2018年夏に開催されたFIFAワールドカップ(W杯)・ロシア大会に向けた国際親善試合を2018年6月にリーズのエランド・ロードで行なったが、その際に導入されたバーチャル広告置換技術(Virtual Replacement Technology)が話題だ。

この親善試合はコスタリカ戦で、イングランド・サッカー協会(FA)によると、国代表による国際試合の生放送において、バーチャル広告置換技術が商業利用されたのは史上初の試みとのこと。

LEDリボンビジョンの広告は、特定の放映地域では、スタジアム内の観客やITVによる英国の国内放送、そして国際信号と異なるものが表示されていた。

FAのシニア・ブロードキャスト・マネージャーのトム・グレーシー氏は、コスタリカ戦での試みについて、次のように話した。

「バーチャル広告置換の技術は、非常に大きな潜在的影響力を持ちます。近年、LEDリボンビジョンはブランド露出の基本プラットフォームとして活用されており、世界の異なる地域のファンに対してメッセージをそれぞれ変更できるのは、FAにとってもパートナー企業にとっても非常に魅力的な話です。今回の導入で、関係企業とのコラボレーションが実現したのは嬉しいことでした」

今回、国内の放映権を持つITVはバーチャル広告置換技術を開発したサポーナー(Supponor)社と提携し、スタジアム・テクノロジーを専門とするADI社と協働してバーチャル・フィード(仮想信号)をFAに提供した。

両社は昨シーズンにエランド・ロードに導入されたバーチャルLEDソリューション事業でもパートナーシップを組んでおり、サポーナーのバーチャル広告置換技術とADIのdigiBOARD技術の統合によって実現した同事業は、今後はトップレベルのスポーツ市場に展開していく。

サポーナーのジェームズ・ギャンブレル最高経営責任者(CEO)は、今回のFAとの協働について次のように話した。

「弊社のバーチャル広告置換技術が国際舞台で活用され、非常に嬉しく思っています。FAとの協働は、来季からドイツのブンデスリーガで弊社のシステムが導入されることに続く快挙です。今後もFAが、世界中のパートナーの企業価値を高めるために、時代の流れをリードするお手伝いができればと思います」

今回の商業権を管理したのは、英国に拠点を置くスポーツメディアグループのインターナショナル・スポーツ・グループ(ISG)だ。ISGは試合にバーチャルリボン広告を提供する権利をFAから獲得し、2本の同時配信された2本の仮想信号に広告を掲出した。1本はアメリカ大陸、そしてもう1本はアジア、オーストラレーシア、および欧州の一部の国が配信先だった。

ISGのトニー・レイガン共同CEOは、今回のバーチャル広告について、次のように話した。

「今回の事業では、弊社のセールスパートナーであるスポーツシーン(Sportseen)社と協働した結果、仮想信号のうちの1本には(イングランドの対戦相手の)コスタリカとアメリカ大陸全般の視聴者に向けた広告、もう1本には世界の幅広い視聴者層を対象にした広告を掲出することにしました。

弊社は技術にとらわれず、特定の権利保有者にとって最高のソリューションを提供するための技術を見つけてくるのが仕事です。今回は、サポーナーのデジタル広告置換という最適な技術を見つけることができました」

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - FA scores first with LED signage initiative

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