顔認証によるチケットレス入場、ロンドン市内のスタジアムで実現か
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エニービジョン社が提案するスキャンソフトウェアによる顔認証
エニービジョン社が提案するスキャンソフトウェアによる顔認証 (画像:EveninggStandard/AnyVision)

顔認証ソフトウェアを開発するエニービジョン(AnyVision)社は、ロンドン市内のスタジアム(非公表)とパートナーシップ契約を締結し、同スタジアムにチケットレス入場システムを導入することを明らかにした。

新たに導入されるシステムでは、目と鼻、口、下顎の輪郭の距離といったメトリクスの記録はせず、顔全体を人工知能(AI)にスキャンさせる。

イブニング・スタンダード紙によると、エニービジョン社の創業者であるエイロン・エシュタイン氏は以下のように話したという。

「今夏、ロンドン市内のあるスタジアムで顔認証のチケットレス入場システムが導入されますが、どのスタジアムかはまだ明かせません」

同様の技術については、ロンドン警視庁がバイオメトリクス(生体認証)を使った顔認証技術を2018年5月のノッティングヒル・カーニバルで導入しようとしたが、誤検出率が98%であったことから、カーニバルの実行委員会が採用を見送ったばかりだ。

エシュタイン氏は、ニューハムのエクセル(ExCel)エキシビションセンターで開催されたIFSEC国際セキュリティショーでの講演で、多くの人々が利便性のために個人情報を提供しているとし、同氏が開発した技術がプライバシーの侵害に繋がるとする反対団体の主張を一蹴した、とイブニング・スタンダード紙は報じた。

講演の中で同氏は、スキャニング技術を利用した方がスポーツや音楽のイベントに来場した観客を早く座席に誘導することができる、と主張している。

なお、エシュタイン氏は、被写体までの距離が3m未満の場合、カメラは0.3秒で顔の認識情報を読み取ることができ、誤検出率も「100万回に1回の割合」になると主張している。

また、エニービジョンのソフトウェアは、被写体の顔や身体を画素化してデジタル修正する「プライバシー・モード」で運用することも可能だ。

エシュタイン氏は顔認証によるチケットレス入場について、以下のように話した。

「観客はストレスなく、スムーズにスタジアムに入場でき、すべてにおいて簡単なアクセス方法を求めています。入場ゲートでバーコードのスキャンやカード読み取り機がうまく機能するか待つことなく、止まらずに入場できる仕組みが求められているのです。また、自分の顔を認証に使うということは、他人が偽造できないということを意味します」

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - FACIAL RECOGNITION TO ALLOW TICKETLESS ENTRY AT A LONDON STADIUM

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