Wasps Group(ワスプス・グループ)は、世界規模のホスピタリティサービス大手のDelaware North(デラウェア・ノース)社と長期的な戦略パートナーシップ契約を結んだ。
この契約締結により、アメリカを拠点とするデラウェア・ノース社は、ワスプス・グループが所有するイングランドのコヴェントリーのリコー・アリーナにケータリングおよびホスピタリティのサービスを独占的に提供する権利を獲得したことになる。
リコー・アリーナはスポーツ、エンターテインメント、ビジネスなどで使用される多目的施設だ。
デラウェア・ノースは1915年にニューヨーク州バッファローで創業した会社で、イングランド・サッカーの聖地であるウェンブリー・スタジアムやロンドン・スタジアム(ウェストハム・ユナイテッドFC)、エミレーツ・スタジアム(アーセナルFC)、ヒースロー空港などの大型施設と高級ホスピタリティおよびケータリングサービス契約を結んでいる。
イングランド以外でも、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポールといった国々で、NFL(アメフト)、野球、テニス、アイスホッケーなどの多岐にわたる競技イベントにサービスを提供している。また、国立公園、高級リゾート、小売業や旅行業にも進出している。
ワスプス・グループのニック・イーストウッド最高経営責任者(CEO)は、世界的なビジネスがミッドランド地方に投資することは、リコー・アリーナと地域経済にとって素晴らしいニュースだとし、次のように語った。
「今回のパートナーシップは、ワスプス・グループにとって歴史的な契約であり、また、リコー・アリーナやこの地域の人材の質に大きな自信を持ってくれているデラウェア・ノース社との長期的な提携の始まりを示すものでもあります。
デラウェア・ノース社は、その高い質とサービスの充実度で有名で、世界最大規模のスポーツ、レジャー、ビジネスの施設でサービスを提供しています。
私たちは今回のパートナーシップ契約締結を喜んでおり、今後もリコー・アリーナを訪れるすべてのお客様に最高レベルのサービスや顧客体験を提供していきたいと思っています」
デラウェア・ノースの社名は、現在も本社の所在地であるバッファローのデラウェア・アベニューとノース・ストリートの分岐合流点に由来する。ポップコーンやピーナッツの販売を生業としていた同社は現在、55,000人以上を雇用し、売上高は31億米ドル(約3,450億円)にもなる。
デラウェア・ノースのダグ・テトリー英国担当マネージング・ディレクターは、リコー・アリーナとのパートナーシップ契約について次のように話した。
「リコー・アリーナは素晴らしいベニューで、多目的施設という意味では、英国で最も豊かな多様性を誇る複合施設です。プロスポーツ、大型コンサート、展示会、シンポジウムの開催が可能で、さらにホテルやカジノの運営にも成功しているベニューというのは、世界でも数えるほどです。
当社はそれらの分野すべてにおいて世界中でサービスを提供しており、すでにリコー・アリーナで業務を行なっているスタッフの皆様とご一緒できることを楽しみにしています」
リコー・アリーナはスポーツ、ビジネス、エンターテインメントのイベント開催が可能な複合施設で、ワスプス・ラグビー・クラブとワスプス・ネットボールの本拠地だ。サッカーのイングランド・リーグ2(4部)に所属するコヴェントリー・シティFCのホームスタジアムでもある。
同スタジアムの客席数は32,609席で、屋内アリーナは12,000人を収容可能。イベント会場の面積は20,000㎡で、会議室や展示会場として利用可能なスイート室は80室ある。また、121室の客室を誇る高級ホテルの「ダブルツリー・バイ・ヒルトン」、カジノ、レストラン2軒、コーヒーショップ1軒があることから、スポーツイベント、音楽コンサート、展示会、会議などの開催に最適な施設として知られる。
ローリングストーンズ、リアーナ、ブルース・スプリングスティーン、テイク・ザット、ロッド・スチュワート、コールドプレイなど、世界を代表するアーティストたちのコンサート開催実績を持つ。
※金額はすべて2018年8月上旬で換算
©2018 PanStadia & Arena Management - reproduced with permission.
元記事 - Delaware North lands Ricoh Arena deal
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