2022年FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会の練習場の整備は順調に進行している。
大会に必要なインフラ整備を担当する2022年大会インフラ整備最高委員会(SC=Supreme Committee for Delivery & Legacy)はオナイザ、カタール大学、ドーハ・ゴルフクラブ近郊などで整備中の練習場の進捗を統括している。
練習場は2022年FIFA W杯の本選に進出した代表チームが使用し、ナイター照明2基と天然芝のピッチが整備される。他にも、各練習場には会議室や更衣室といった補助施設を用意したモジュール式組み立てユニットが設置される。
また、チーム用の駐車場や公開練習時の観戦エリアも整備され、大会後は公共スポーツ施設として使用される。
SCは2017年5月、FIFA規定を遵守した練習場の整備に、Nakheel Landscapes(ナキール・ランドスケープス)とGulf Contracting(ガルフ・コントラクティング)の2社を選定した。
ナキール・ランドスケープスはピッチや周辺環境など、屋外部分の整備を担当し、ガルフ・コントラクティングはモジュール式組み立てユニットを建設する。
SCの練習場整備担当監理でエンジニアでもあるアフメド・アル・オバイドリー氏は、進捗に満足しているとし、次のように述べた。
「2022年FIFAワールドカップ参加チームのために最新の練習施設を準備しており、進捗は順調です。2018年中に完成する場所もありますが、基本的には全施設が2019年内に完成する方向です」
アル・オバイドリー氏は、同大会はコンパクトな運営を目指しており、各チームは試合ごとに移動せず、大会中は同じ練習場を使用する予定だとし、次のように説明した。
「スタジアム間の最大距離は5kmなので、2022年大会では各チームは短い移動距離の恩恵を受けられます。飛行機の使用回数も、試合後に何時間もの飛行機での移動を強いられた以前の大会と違い、入国時と出国時のたった2回です。2022年大会では、選手たちはしっかりと休養し、最高の状態で試合に臨むことができるでしょう」
また、同氏は大会後のレガシー利用についても次のように言及した。
「我々は、2022年大会のチームや選手たちだけでなく、大会後には地域コミュニティに利用機会を提供できる施設の整備を目標としています。
また、W杯開催に多くの地元企業の支援を奨励していることもあり、練習場の整備には国内の2企業を選定しました。カタール経済への好影響が、大会後も長続きすることが重要です」
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元記事 - Qatar World Cup training sites on track
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