米・メジャーリーグ・ベースボール(MLB)のワシントン・ナショナルズは、本拠地「ナショナルズ・パーク」における廃棄物削減に向け、リサイクル・トラック・システムズ(Recycle Track Systems=RTS)社とパートナーシップ契約を締結した。
RTSは環境配慮型の廃棄物処理およびリサイクル管理会社で、ナショナルズ・パーク職員と協議した上でゴミのリサイクル、食品廃棄物の堆肥化、そして職員への研修および教材提供を組み合わせたサステナビリティ事業計画を立案する。
この事業の最大の目的は埋め立て廃棄物の削減であり、RTSは同社の追跡システムでナショナルズ・パークのサステナビリティ事業実施状況を測定し、廃棄物処理の流れを最適化することで事業効率の改善を狙う。
また、目標達成のために、再生利用可能な資源ごみや有機廃棄物が適切かつ確実に指定施設に供給されるための技術や、仕分け率のデータも利用する。
パートナーシップ契約の特典として、RTSはナショナルズ・パーク内の電子サイネージおよび常設看板に同社のブランド広告を掲出できる。
RTSの企業ロゴはすべてのゴミ容器にも掲出され、同社はリサイクルや堆肥化に関する啓発動画を作成し、試合開始前にナショナルズのファンに向けて流す。
ナショナルズを所有するラーナー・スポーツ(Lerner Sports)社のアラン・ゴットリーブ最高執行責任者(COO)は、RTS社とのサステナビリティ事業について、以下のように話した。
「私たちは、開場当時から、ワシントンD.C.の地域コミュニティの一員として、ナショナルズ・パークを環境配慮型のボールパークにしようと努力を重ねてきました。
RTSとのコラボレーション事業により、私たちのサステナビリティ活動が可視化されることで、球団のファンの皆様もこういった活動をはっきりと応援できるようになるでしょう」
RTSはすでにバークレイズ・センター(屋内アリーナ)、シティ・フィールド(野球場)、完成間近のアウディ・フィールド(サッカー専用スタジアム)とパートナーシップ契約を結んでおり、ナショナルズ・パークは同社と協働する4か所目のスポーツベニューとなる。
RTSのグレッグ・レティエリ共同創業者兼最高経営責任者(CEO)は、ナショナルズ・パークとのパートナーシップについて、以下のように喜んだ。
「ナショナルズ・パークは、MLBのボールパークとして初めてLEED認証を取得するなど、サステナビリティ分野の先駆者といえます。
RTSは、ナショナルズ・パークとのコラボレーションにより、今後何年間にもわたり、環境に好影響を与える廃棄物処理およびリサイクルのソリューションを構築できることを楽しみにしています」
Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - MLB'S NATIONALS TO REDUCE STADIUM WASTE
THE STADIUM HUBの更新お知らせはこちらをフォロー
Twitter:@THESTADIUMHUB
Facebook:THE STADIUM HUB