カーン氏、ウェンブリーを買収しても命名権の販売は不可
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買収が噂されるイングランド・サッカーの聖地「ウェンブリー」
買収が噂されるイングランド・サッカーの聖地「ウェンブリー」 (画像:M(e)ister Eiskalt)

ザ・タイムズ紙は、シャヒド・カーン氏がイングランドサッカー協会(FA)からウェンブリー・スタジアムを買収した場合、2057年まで同スタジアムの名称を変更することはできないと報じた。

米国在住で、アメフト・プロリーグ(NFL)のジャクソンビル・ジャガーズや、イングランド・プレミアリーグ(1部)に昇格したばかりのフルハムFCを所有するカーン氏は、イングランド・サッカーの聖地で同国のナショナルスタジアムでもあるウェンブリーを買収する意向で、すでに約9億ポンド(約1,313億円)の買収額を提示したとされている。

同紙は、カーン氏による買収が実現した場合の命名権販売契約の制約を含む、ウェンブリーの条件付き買収案に関するFAの評議会(2018年5月末に開催)についても言及した。

ザ・タイムズ紙の報道によると、ウェンブリー買収に関する制約は、2007年にウェンブリーが改修された際に50年の期間で設けられ、カーン氏はウェンブリーの名称を2057年まで一切変えることができず、買収後にスタジアムを売却する際には英国政府の承認を得る必要があり、さらに80,000席の座席が屋根に覆われた現状を維持しなくてはならない。

ザ・タイムズ紙はさらに、ウェンブリーがイングランドのナショナルスタジアムであり続けること、サッカーのイングランド代表のホームスタジアムであり続けること、FA杯とリーグ杯の決勝、昇格プレーオフ、13人制リーグ式ラグビーの試合を引き続き開催することなど、他にも多くの制約が盛り込まれていると指摘した。

カーン氏は買収とは別に、所有するジャガーズがウェンブリーで公式戦を開催する複数年契約を結んでいる。FAはこの契約で得た資金をサッカーの草の根活動に投資する意向で、契約はすべての関係者にとってWin-Winであると言われている。

だが、ザ・タイムズ紙は、FAは契約金の一部を人工芝の敷設プロジェクトに割り当てる意向で、プレミアリーグ(1部)やフットボールリーグ(2~5部)に所属するクラブが資金の分配を求めた場合、問題が発生する可能性があるとも報じている。

※金額はすべて2018年7月上旬で換算

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - WEMBLEY WOULD RETAIN NAME UNDER KHAN DEAL - REPORT

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