米・アメフトのプロリーグ(NFL)のグリーンベイ・パッカーズの本拠地「ランボー・フィールド」に、新たなLED照明システムが導入された。テレビ中継時の映像向上だけでなく、電力消費量を大幅に削減する効果が期待される。
システムを納入したMusco Lighting社は5月下旬に、ヘリコプターを使って収容人数80,000人の同スタジアムに照明を設置した。
2003年のランボー・フィールド改修時に設置された旧システムに代わって導入された今回の新LEDシステムは、これまで以上に高い輝度をもたらし、さらに運用コストも安くなる。電力消費量は60%減で、数十年間の利用が可能となる。
パッカーズは、32ヶ所の取り付け枠に設置された296個の照明灯(各414kw)について、スタジアム内の観客やTV視聴者に「今まで以上に鮮やかなチームカラーの色彩を提供」し、スローモーションのVTR再生時でもLED照明なら「フリッカー現象」が起こらないとしている。
パッカーズのアーロン・ポプキー広報部長は以下のように説明した。
「ランボー・フィールドにとって大きな一日となりました。維持管理上のアップグレード作業という通常業務ですが、その内容は通常とは程遠い画期的なものです。
皆さんもご自宅で電球の交換やアップグレードはされると思いますが、私たちも同じようにLED技術を導入することにしました。電力の効率性と電球の数を半減させる、という意味では、大きな違いを生み出し、電力消費量は大幅に減少します」
新しい照明システムは、特別なイベント用の調光や特殊な照明効果のためのカスタム制御もできる。
「ファンや来場者の方は、フィールドが今までよりも明るく、鮮やかな色彩を帯びていることに気が付くと思います。以前のシステムの人工的な光に比べ、より自然光に近い効果を生み出すのがLEDの強みです」
Muscoは他にも、イングランドのトッテナム・ホットスパーFCの新スタジアムに照明を提供することが報じられたばかりだ。
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元記事 - NEW GREEN BAY LIGHTING SYSTEM TO SLASH COSTS
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