2022年にカタールで開催予定のFIFAワールドカップ(W杯)で使用するスタジアム整備に向け、HBKコントラクティング・カンパニー(HBK Contracting Company)社が同国の企業として初めて大型契約を受注した。
HBKはドーハのラス・アブ・アブード・スタジアム(40,000席)の建設マネジメントを担当する。同スタジアムは、ブロックを組み込むモジュラー工法で建設され、W杯のスタジアムとしては初の「再利用可能」スタジアムだ。
ラス・アブ・アブード・スタジアムの建設はタイム・カタール(Time Qatar)の施行管理の下、2017年末に始まり、用地の整地、建物の解体、工事施設の設置などが完了したばかりだ。
同スタジアムはハマド国際空港からわずか数分、首都ドーハの都市部に建てられ、主要工事は2020年までに竣工予定だ。
スタジアムの躯体に組み込まれるブロックは輸送用コンテナで、2022年のW杯後はすべて取り外され、他のスポーツ大会や娯楽イベントなどで再利用される。
2022年大会組織最高委員会(SC=Supreme Committee for Delivery & Legacy)のラス・アブ・アブード・スタジアム担当プロジェクト・マネージャーのモハメド・A・アル・ミュラ氏は以下のように話した。
「この規模の再利用可能スタジアムの整備プロジェクトは前例がなく、技術的に難易度が高いと言わざるをえませんが、マッチデーに40,000人のファンがスタジアムに流れ込む姿を見れば、苦労の甲斐があったと思えるのでしょう」
HBKはすでに同じW杯ベニューのアル・ワクラ・スタジアムの初期整地を終え、現在はルサイル・スタジアムの躯体建設の合弁事業にも参加している。
ドーハの高層ビル群を見渡す45万m²のウォーターフロントに建てられるラス・アブ・アブード・スタジアムでは、2022年W杯のグループリーグから準々決勝までの試合が開催される。
HBKのH・E・シャイフ・アリ・ビン・ハマド・K・タニ社長は以下のように期待した。
「この再利用可能スタジアムの革新性と先進性は前例がなく、すべてのプロジェクト関係者の協力を必要とします。SCや他の関係各所と歩調を合わせ、落成に向けて一致団結して前進できることを楽しみにしています」
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元記事 - QATARI FIRM TO DELIVER INNOVATIVE WORLD CUP STADIUM
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