サッカーのロシア・プレミアリーグ(1部)のセルゲイ・プリャドキン会長は、2018年現在同国で開催中(6月14日~7月15日)の2018年FIFAワールドカップ(W杯)で使用されているスタジアムの屋根の設計に苦言を呈した。
W杯開催に向け、ロシアでは新設スタジアムの整備や既存施設の改修に数年間を費やしてきたが、可動式屋根が設置されているのはサンクトペテルブルクのクレストフスキー・スタジアムだけだ。
スタジアム整備には、40億米ドル(約4,400億円)が投入されたが、プリャドキン会長は、クレストフスキー・スタジアム以外のスタジアムが屋根で完全に覆われていないことを疑問視し、雪や悪天候への対策が不十分だ、と指摘した。
AFP通信によると、プリャドキン会長は以下のように意見を述べた。
「新スタジアムでテスト試合を開催していた際に、私は 『なぜ、このスタジアムに全天候型の屋根を設置しなかったのだろう』と自問していました。これは、設計者に対する疑問ですね。スタジアム建設に際して、誰も(大会後にスタジアムを利用する)プレミアリーグに助言を求めなかったのです」
プリャドキン会長は、屋根に関しては不機嫌なようだが、新設スタジアムについては、ロシア・プレミアリーグの観客動員数増加を後押しするとして称賛している。同会長によると、昨季のリーグ戦観客動員数は前年比22.4%増で、W杯で使用したスタジアムは大会後に地元クラブに譲渡されることから、今後はさらなる動員数増加が見込まれるという。
「全天候型の屋根ではありませんが、W杯のおかげで素晴らしいスタジアムを整備できたのは良かったです」
※金額はすべて2018年6月下旬で換算
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元記事 - RUSSIA PL CHIEF BLASTS WORLD CUP STADIA DESIGNS
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