全米テニス協会(USTA)は、2018年度の全米オープン(2018年8月27日~9月9日)開幕前に竣工予定の新ルイ・アームストロング・スタジアムは、同大会の持つ存在感をさらに大きなものにすると言及した。
新ルイ・アームストロング・スタジアムは、フラッシング・メドウズのUSTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センター内で2番目に大きな会場となり、会場全体の整備には5年の月日と6億米ドル(約659億円)の総工費が投じられた。
No.1コートであるアーサー・アッシュ・スタジアムの可動式屋根の設置や8,125席を誇るグランドスタンドの新設など、大会会場の約85%が改修・整備の対象となっていた。
新ルイ・アームストロング・スタジアムには14,000席の座席が設置され、10,200席だった旧ルイ・アームストロング・スタジアムと比べ、収容人数は約40%増しとなった。第2層(上層階)の7,400席が一般客向けの観戦席で、第1層(下層階)の6,600席は、ルイ・アームストロング・スタジアムのチケット保有者専用席となる
アーサー・アッシュ・スタジアム同様、新ルイ・アームストロング・スタジアムにも可動式屋根が設置され、また、スタジアム全体に外気が流れ込むような自然換気設計となっている。自然換気が可能な可動式屋根付きテニススタジアムは世界初で、この革新的な設計は建築設計会社のロセッティ(Rossetti)によるものだ。
USAトゥデイ紙によると、USTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センターのダニー・ザウスナーCOO(最高執行責任者)は以下のように話した。
「新ルイ・アームストロング・スタジアムは構造的に95%完成しています。2018年度の大会が素晴らしいものになるように、2018年全米オープン開幕までに残された期間をフル活用します」
新ルイ・アームストロング・スタジアムは、旧ルイ・アームストロング・スタジアムとグランドスタンドの跡地とほぼ同じ場所に建設されている。1997年にアーサー・アッシュ・スタジアムが開場するまでNo.1コートとして親しまれてきた旧ルイ・アームストロング・スタジアムは、2016年全米オープン開催後に解体された。
ザウスナー氏は以下のように期待を込めた。
「今回の大改修は、アーサー・アッシュ・スタジアムの可動式屋根設置とグランドスタンドの建設、センター南側の改修という大型事業で始まり、新ルイ・アームストロング・スタジアムの整備という一大事業で幕を閉じます。すべての改修事業が終われば、テニスセンターは大きく生まれ変わることでしょう」
※金額はすべて2018年6月下旬で換算
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元記事 - USTA LIFTS LID ON NEW LOUIS ARMSTRONG STADIUM
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