アメリカのメジャーリーグサッカー(MLS)のコロンバス・クルーSCは、本拠地をテキサス州オースティンに移転した場合に、総工費2億ドル(約220億円)をかけて整備する新スタジアムの完成予想図を公表した。
コロンバス・クルーを所有するプリコート・スポーツ・ベンチャーズ(Precourt Sports Ventures=PSV)社は、2017年10月に同クラブの本拠地移転計画を発表して以来、新スタジアム用地を探していたが、ここにきてオースティン北部のショッピングモール「ザ・ドメイン」に近いマッカラ・プレイスに24エーカーの土地を見つけた模様だ
新スタジアムの設計案は、ゲンスラー(Gensler)社、TBG社、CAAアイコン(CAA Icon)社の共同チームによって作成された。ゲンスラーのスポーツ・プラクティス部門のジョナサン・エメット主任・設計部長は以下のように説明した。
「マッカラ・プレイスにサッカースタジアムを整備できれば、オースティン都市部の中心で、世界屈指のマッチデー体験を創出するチャンスが生まれます。
選手のアクションを間近で観戦できるピッチサイドの観客席など、欧州の素晴らしいスタジアムの影響は否定しませんが、私たちは同時に、多様性と賑やかさで知られるオースティン独自の地元文化を取り入れ、MLSファンの人々にオースティンならではの観戦体験を提供したいと思っています。
スタジアムでのマッチデー体験において、地元ならではの飲食商品、音楽の生演奏や最新テクノロジーといった要素は欠かせません。また、適切な日陰を確保するために、躯体の方角や屋根の設計は緻密に計算され、角部分も風通しを良くするよう配置されています」
エメット氏は、サッカースタジアムを整備することで、マッチデーもノンマッチデーも賑わいを見せる独特な空間を地域コミュニティに提供できる、と話す。
「オースティナイト(Austinite=オースティンやその周辺に住む人々の愛称)はアウトドアやレクリエーションを好むので、サッカースタジアムや周辺の広場は都市部とは思えないような特別な空間として、地元の人々の憩いの場になるでしょう」
PSV社は2017年10月、現在の事業モデルは持続可能ではないとし、チームをオハイオ州コロンバスからオースティンに移転させる選択肢を真剣に検討していることを認めていた。
※金額はすべて2018年6月上旬で換算
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元記事 - Plans advance for new Austin soccer stadium
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