イングランド北西部、チェシャー州のノースウィッチに、世界最高レベルの女子サッカーセンターを整備する計画の一部が公表された。
これは、チェシャー州サッカー協会(FA)がチェシャー・ウェスト&チェシャー州議会とIONデベロップメンツ(ION Developments)社と連携して準備した計画で、女子選手やガールズ年代の強化に向けたサッカーセンターを整備するもの。
また、チェシャー州FAは、この最高レベルのサッカー環境の活用方法について、現在はイングランド女子サッカーリーグ"WSL1"(1部)のクラブとパートナーシップについて協議中であることを認めた。
敷地内には高級ホテルやスパ施設も整備され、地域コミュニティや遠征でやってくるプロスポーツ関係者も利用できるようになる。また、サッカーセンターは、医療センターの敷地内に整備されるため、けがの治療やリハビリにも完全対応が可能で、サッカー界全体に恩恵がもたらされる。
地域の草の根サッカークラブが、3G人工芝のピッチ数面(1面は屋内ピッチ)と高品質の天然芝ピッチ6面を独占的に使用できるシステムを運用することで、より多くの選手たちに施設でのプレー機会を提供するのがチェシャーFAの狙いだ。
また、新センターの特色として、若い選手たちがプレーに集中できる安全な環境で最高のピッチを楽しめるよう、アカデミーやユース年代の選手たち専用の「ユース・ゾーン(Youth Zone)」を整備する。
IONデベロップメンツのスティーブ・パリー社長は以下のように力を込めた。
「ホテルが隣接する世界トップレベルのサッカー・センターをチェシャーに建てるというこの計画を、心から楽しみにしています。施設が完成すれば、チェシャーがサッカーにとって特別な場所になり、観光名所としてホテルの部屋が充実するだけでなく、女子選手やガールズ年代の子供たちにとって、ようやく彼女らのポテンシャルを開花させることができる最新施設を提供できるようになります」
施設を設計した建築設計事務所のスペース&プレイス(Space & Place)社のキース・アシュトン設計主任も以下のように興奮を隠せない。
「私たちはこれまで、五輪大会用ベニューからコミュニティスポーツのクラブハウスまで、様々なスポーツ施設を設計してきましたが、今回のように楽しみなプロジェクトは多くありません。ひとつの場所で、草の根クラブの子供たちからエリートレベルの競技選手まで、すべての選手たちの人生を変えるような特別な施設を設計する、またとないチャンスなのです」
敷地内には他にも、FIFA公認のグラスマスター(GrassMaster)のハイブリッド・ピッチが2面整備され、その内の1面には、チェシャーFAとパートナー団体用の小型スタジアム(1,000席)も隣接する。
もう1面のハイブリッド・ピッチは、遠征に来たクラブチームや国の代表チームが、国内または欧州の大会に向けて準備する際の非公開練習などに使用される。
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元記事 - Plans unveiled for UK women's football centre
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