米・マイナーリーグベースボール(MiLB)※は、30球団以上の所属チームのファン体験向上を目指し、AIエンゲージメント・プラットフォームを開発するサティスファイ・ラブス(Satisfi Labs)社とパートナーシップ契約を結んだ。
※メジャーリーグベースボール(MLB)の傘下リーグ
MLBへの登竜門でもあるMiLBは複数のリーグで構成されており、今回のサティスファイ・ラブスとのパートナーシップ契約で、同社のAI技術を駆使した幅広い事業の展開を狙う。
MiLBによると、スポーツのリーグ機構が、同社のAI技術を活用して英語とスペイン語の両言語でファンとコミュニケーションを取り合うのは、今回が初めてとのこととなる。
MiLBは「Es Divertido Ser Un Fan(ファンになるのは最高)」や新たな「Copa de la Diversion(楽しいカップ)」シリーズなどの多文化企画を実施しており、今回のAIソリューションでそれらのイベントをさらにアピールしていく。新たにデザインするインターフェイスは、まず「Copa」に参加する球団が利用できるようにする予定だ。
サティスファイ・ラブスのプラットフォームは各球団のFacebook Messengerのページ内で機能し、チケット購入や駐車場事情のほか、スタジアム、試合、チームに関する共通の質問などに回答する。また、ユーザーの位置情報によっては、独自の回答を提供する場合もある。
同プラットフォームのバイリンガル機能により、球団はファンが希望する言語で効果的にコミュニケーションを確立でき、短時間で適切な情報を提供できるようになる。さらに、機能を拡張したAI会話プラットフォームとリーグ全体のファンエンゲージメント・ツールも2019年シーズンには導入される予定だ。
MiLBのデイヴィッド・ライト最高マーケティング・商業責任者は以下のように語る。
「リーグとサティスファイ・ラブの新たなパートナーシップは、MiLBがファン体験向上のために設計したテクノロジー戦略をさらに強固なものにします。
この最先端のテクノロジーは、球団が多様な顧客層を開拓し、データを知的活動に変換するためのプラットフォームを提供します。それにより、ファンがどのような体験をしているか、より正確に理解できるようになります」
サティスファイ・ラブの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のドン・ホワイト氏は以下のように今回のパートナーシップを歓迎した。
「弊社ではこれまでにエンターテインメント、小売、スポーツなど様々な業界のブランドに対して、数々の独自のプラットフォームを開発してきましたが、スペイン語と英語で同様にコミュニケーションを確立するツールは初めてでした。弊社のAI会話プラットフォームの利点をヒスパニック・コミュニティの皆様にも利用していただくだけでなく、アメリカ最大のスポーツリーグのひとつで、すべてのファンと繋がりたいと望んでいるMiLBをサポートできることについても、非常に嬉しく思っています」
また、MiLBは金融サービス・ 決済システム会社のFIS社とのパートナーシップ契約を延長した。新たな契約は2022年まで有効で、FISは引き続きリーグのオフィシャル決済・ポイントシステムプロバイダとしてサービスを提供する。
契約にはFISの事前決済、ポイントシステム、その他のソリューションをMiLBの「未来のボールパーク」プログラムに統合する事業も含まれ、MiLBのボールパークでの支払い取引やポイントプログラムといったファン体験の向上にも、FISの技術が活用されることになる。
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元記事 - MINOR LEAGUE BASEBALL ENGAGES SATISFI LABS IN AI INITIATIVE
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