サッカーのイングランド・プレミアリーグ(1部)のチェルシーFCが、本拠地スタンフォード・ブリッジに替わる新スタジアムの建設計画を凍結した。
クラブは2018年5月31日のプレスリリースで、計画が延期となり、今後も建設に向けた設計および計画作業は発生しないと発表した。また、今回の決定の理由が「現在の好ましくない投資環境」であり、計画再開を検討する期限も設けないとしている。
英国政府はチェルシーのオーナーのロマン・アブラモビッチ氏の投資家査証(ビザ)を更新しておらず、同氏は対抗策としてイスラエルの市民権を獲得。イスラエルの旅券(パスポート)保持者は、ビザなしで英国に一定期間の滞在ができる。
60,000席の設置が予定されていた新スタジアム計画に関しては、2018年1月にロンドン西部のハマースミス&フルハム市議会が、同クラブ建築開発申請に対して正式に承認していた。
新スタジアムは、フルハム・ロード沿いの現在のスタンフォード・ブリッジ(41,600席)の解体後に、同スタジアムの敷地内に建設される予定だった。また、計画には新たなクラブショップ、売店、ミュージアム、レストラン/カフェの整備も含まれていた。
市議会の建築開発委員会から高く評価されたレンガ造りのスタジアムの設計は、2008年夏季五輪(北京大会)のメイン競技場「鳥の巣(北京国家体育場)」やバイエルン・ミュンヘンのアリアンツ・アレナ(ドイツ)、FCジロンダン・ボルドーのスタッド・マトミュット・アトランティック(フランス)などで有名なヘルツォーク&ド・ムーロンが手がけていた。
©2018 PanStadia & Arena Management - reproduced with permission.
元記事 - Chelsea shock - new stadium plans scrapped
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