アメリカのメジャーリーグ・ベースボール(MLB)は2018年5月8日、イングランドのロンドン・スタジアムが2019年6月にニューヨーク・ヤンキース対ボストン・レッドソックスのリーグ公式戦を2試合開催する、と発表した。多目的スタジアムのロンドン・スタジアムは、欧州で最も稼働率の高いスタジアムを目指す。
来年のロンドン開催はMLBにとって欧州デビュー戦となり、対象となる2試合は2019年の6月28日と29日に行われる。今回MLBはロンドン・スタジアムと2年契約を締結しており、2019年および2020年にリーグ公式戦が同スタジアムで開催される予定。
MLBは過去にもメキシコ、日本、オーストラリア、プエルトリコでリーグ公式戦を開催しているが、欧州まで足を運んだことはなかった。また、2019年の試合は、ヤンキースとレッドソックスが米国の外で対戦する初の機会となる。なお、2019年6月の2試合とも、レッドソックスがホームチーム扱いとなる。
MLBのロバート・マンフレッド・コミッショナーは以下のように語った。
「スポーツの世界で最も話題性のあるライバル同士の試合を、ロンドンの情熱的なファンの皆様にお届けすることができ、MLBとして非常に嬉しく思っています。野球の世界展開という意味では、生の試合と才能豊かな選手たちを外国のファンの皆様の国に持ってくるのが一番効果的です。今回の試みは、欧州におけるMLBの挑戦の歴史の中でも最も重要なもので、世界有数の都市であるロンドンでMLBの素晴らしさを披露できることを楽しみにしております」
ロンドン・スタジアムは2012年夏季五輪(ロンドン大会)のメイン競技場として整備され、現在は主にサッカーのプレミアリーグ(1部)に所属するウェストハム・ユナイテッドの本拠地として使用されている。また、2017年の世界陸上でも使用された。2019年のMLB公式戦では、収容人数は55,000人に設定される予定だ。
同スタジアムの指定管理業者であるロンドン・スタジアム185(London Stadium 185)社のグレアム・ギルモア最高経営責任者(CEO)は以下のように話した。
「2019年にロンドン・スタジアムでMLB公式戦を開催できることを誇りに思います。
ロンドン・スタジアムは欧州で最も稼働率が高いスタジアムを目指しており、これまでにプレミアリーグ(サッカー)、世界陸上、ユニオン式(15人制)とリーグ式(13人制)のラグビーの国内外の大会、2015年度レース・オブ・チャンピオンズ(モータースポーツ)、そして毎年夏に世界有数のミュージシャンを招くコンサートなど、多くのイベントの開催実績があります。
ロンドン・スタジアムのイベントチームは、大会史上最高と名高い2017年度のIAAF世界陸上とIPCパラ陸上の開催を実現し、2018年夏には史上最大規模のコンサートが予定されています。そして、来年はMLBの公式戦開催を楽しみにしています。
ニューヨーク・ヤンキースとボストン・レッドソックスが、英国で初めて、ロンドン・スタジアムで激闘を繰り広げるというイベント夢の対決の開催は、ロンドン全体が誇るべき実績となるでしょう。来年がこのパートナーシップの長期にわたるパートナーシップの初年度として実りあるものであることを祈りつつ、MLBや球団、そしてファンの皆様をロンドン・スタジアムでお迎えできることを心より楽しみにしています」
Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - LONDON STADIUM STRIKES LANDMARK DEAL WITH MLB
THE STADIUM HUBの更新お知らせはこちらをフォロー
Twitter:@THESTADIUMHUB
Facebook:THE STADIUM HUB