米・通信インフラ大手のモビリティ(Mobilitie)社は、バンク・オブ・カリフォルニア・スタジアムとのパートナーシップ契約に従い、アメリカのメジャーリーグサッカーに所属するロサンゼルスFC(LAFC)のホーム初戦(2018年4月30日)より中立ホスト分散アンテナシステム(DAS)の運用を開始した。
LAFCはホーム初戦でシアトル・サウンダーズFCと対戦し、1-0で勝利。LAFCとパートナーシップ関係にあるモビリティはその晴れ舞台のために、22,000席の同スタジアムにワイヤレスネットワークを導入した。
モビリティとバンク・オブ・カリフォルニア・スタジアムの間の複数年契約は、スタジアム建設前に締結されており、同社のワイヤレスネットワークはホーム初戦の日を納期として3ヶ月間で導入された。6月末までには、アメリカの4大ワイヤレスキャリア(ベライゾン、AT&T、Sprint、T-Mobile)との完全統合・最適化も完了する予定だ。
LAFCのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼最高業務責任者(CBO)のラリー・フリードマン氏は以下のように話した。
「当初から我々の目標は、バンク・オブ・カリフォルニア・スタジアムでクラブのファンやサポーターに、スポーツ界最高かつ最も独特な観戦体験を提供することでした。
革新的な技術で高速ワイヤレスネットワークを提供する、世界屈指のスマートベニューです。モビリティ社は、スタジアムやアリーナといったプロスポーツベニューでのワイヤレスネットワークの設計・導入において確かな実績があり、明らかにLAFCのニーズを満たしてくれるパートナーの条件が揃っていました」
今回導入されたDASネットワークは、アンテナ160台と延べ11km以上のケーブル敷設で展開され、バンク・オブ・カリフォルニア・スタジアムの座席、スイート、コンコース、駐車場に至るまで、457.2km²(25区画)の広さをカバーする。また、来場者のマッチデー体験を向上する目的で、通信速度を上下で高速にするピッチレベル・カバレージ実現のため、独特なネットワークレイアウトが用いられた。
モビリティのクリストス・カーミス社長兼CEOは以下のように話した。
「モビリティは、今日特有の通信ニーズに応えつつ、来るべき5Gなどの次世代テクノロジーの土台を築くためのネットワークを、弊社の顧客と密接に協力して設計・構築することに誇りを持っています。設計面におけるアプローチの仕方という意味では、全てのベニューは異なった特徴を持っており、また、来場客のソーシャルメディア利用傾向、ビデオストリーミング、モバイルアプリ、業務用端末へのアクセスなどを考慮すると、データ消費量も多様化しているといえます。
モビリティは、国内のスタジアム用通信ネットワーク・プロバイダとして業界1位の受注量を誇り、多くのスタジアム新設事業や大規模改修事業に参加しています。ファンや顧客の方が驚くようなシステムを提供するのが我々が最優先事項ですから、この度、国内のそのスポーツベニューのものよりも信頼できるワイヤレスネットワークを提供し、LAFCとクラブのファンやサポーターの皆様を繋ぐ役割を担うことができて嬉しく思っています」
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元記事 - MOBILITIE FITS WIRELESS NETWORK AT BANC OF CALIFORNIA STADIUM
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