セント・パトリックス・アスレティックFC 、ダブリンに新スタジアム建設を計画
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店舗やコミュニティ施設の上の階にスタジアムを設置する「リッチモンド・アリーナ(仮)」の設計案
「リッチモンド・アリーナ(仮)」の設計案 (画像:Richmond Arena)

サッカーのリーグ・オブ・アイルランド・プレミア・ディビジョン(1部)のセント・パトリックス・アスレティックFCは、ダブリン市内に新スタジアムを建設する計画を公表した。

HRSインターナショナルとFESPインターナショナルとの共同発表で、クラブは市内のインチコア地区、セント・マイケルズ・エステートに新しい本拠地となるスタジアムと、店舗、レジャーおよびコミュニティ施設が揃った最先端のインチコア・タウンセンターによって構成される複合施設を整備する計画を明らかにした。タウンセンターが地上階で、スタジアムはその上部に設置するかたちになる。

今後は、ダブリン市議会が数ヶ月にわたって、用地となるセント・マイケルズ・エステートの将来像について審議する。ダブリン市の都市開発計画では、インチコア地区の再開発には、高品質かつ賑やかな都市型複合施設の整備構想について言及されている。

セント・パトリックス・アスレティックFCのオーナー、ギャレット・ケラハー氏が主導するこの計画は、ダブリン市議会が求める住宅戸数密度や比率にも対応でき、さらに市民や地域コミュティの利用施設に加え、店舗やレジャー施設も提供することになる。

市民のための施設については市議会との合意形成が必要になるが、可能性として図書館、屋内体育館、市民文化会館などの整備が挙げられている。

特筆すべきは、12,000席の観客席と現代的な施設を揃えたUEFAカテゴリー3のスタジアムを2階に設置するという革新的な案だ。アイルランドでは初となるが、ヨーロッパの都市環境ではすでに実例がある。

このスタジアムは、これまで欧州で多くのスポーツ施設を手がけてきたスイスの建築設計事務所「HRSインターナショナル」のデイヴィッド・ミツラヒ氏が設計した。

ミツラヒ氏は、スペインの建築家であるサンティアゴ・カラトラーバ氏と共に設計した、ダブリンのサミュエル・ベケット橋とジェームズ・ジョイス橋でも知られる。

スタジアムの建設資金は、政府の交付金や補助金に頼らない独自の方法で調達される。また、完成後の維持管理も独立機関が担当し、セント・パトリックス・アスレティックFCのホームゲーム開催だけでなく、インチコア地区、そして広くはダブリン市の資産として、幅広い使用が見込まれる。

新スタジアムは暫定的にリッチモンド・アリーナと呼ばれ、クラブの現在の本拠地である「リッチモンド・パーク」の向かいにある、歴史的な文化財の「リッチモンド兵舎」に近いロケーションを色濃く反映している。

プロジェクト管理はFESPインターナショナル社が担当し、工期は建設が承認されてから約2年を予定している。

セント・パトリックス・アスレティックFCのトム・オマホニー社長は以下のように話した。

「今回の提案はインチコア地区、そしてクラブにとって歴史を変える一歩だと考えています。新スタジアムは、クラブのサポーターが最先端のスタジアムで観戦できるだけでなく、幅広い地域イベントにも使用してもらえます。

完成すればインチコアは変わり、ダブリン市議会が考える「賑やかで上質な都市構想」のビジョンも実現します。今後は、計画について市議会と協議しながら、近隣の再開発計画の推進を主導できればと思います」

©2018 PanStadia & Arena Management - reproduced with permission.
元記事 - St Patrick's Athletic FC plans new Dublin stadium

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