サッカーのイングランド・プレミアリーグ(1部)のクリスタル・パレスFCは2018年4月19日、本拠地「セルハースト・パーク」の改修事業について、クロイドン市議会は支持を正式に決定した。
クラブは2017年12月にメインスタンド拡張による収容人数の増加(26,000人→34,000人)を主軸とするセルハースト・パークの改修事業を計画していることを公表していた。
改修費用は7,500万~1億ポンド(約108億~144億円)になる予定で、セルハースト・パークでのマッチデー体験を大きく向上する設計が施されている。クラブは改修により、年間1,500万ポンド(約21.5億円)の経済効果があり、数百の雇用を創出すると試算する。
約4,500名の市民がセルハースト・パーク改修事業への支持を表明しており、市議会の都市計画委員会も計画を支持し、ロンドン市長による承認審査に向け、市議会として推奨する方針を全会一致で可決した。今後はクラブと市議会の間で、クラブに義務付けられた交通計画や地域コミュティプロジェクトへの資金提供に関する第106項の協定内容について協議することになる。
同時に、改修計画は次の段階として、広域行政府であるロンドンのサディク・カーン市長の判断を仰ぐことになり、同市長の承認を経て正式に建築計画許可が発行される。
クラブは2021年の落成を目指し、2018-19年シーズン閉幕時の工事開始を希望している。改修工事中も既存のメインスタンド施設は問題なく稼働を続ける予定だ。
クリスタル・パレスFCのスティーブ・パリッシュ会長は以下のように決定を喜んだ。
「このプロジェクトは、1924年以来クラブの本拠地だったセルハースト・パークを大幅に改善するだけでなく、ロンドン南部の地域コミュニティにもポジティブな影響を与えるものです。市議や担当職員の皆様、そして、ここ数ヶ月、改修申請が滞りなく処理されるよう努力してくれた市議会に感謝の気持ちを伝えたいと思います。
また、改修計画を支持してくださった市民の皆様や、新たなクリスタル・パレスを建てる夢を実現するために、全力で仕事してくれたクラブ関係者の皆様にも感謝の気持ちでいっぱいです」
新メインスタンドは5階建てで、ビルの表側中心部は、シドナム・ヒルで輝きを放った「クリスタル・パレス(水晶宮)」の近くで黎明期を過ごしたクラブの歴史を反映し、ガラスのファサードで覆われる。現在は約5,400人を収容するメインスタンドの収容人数は、改修後に13,500人へと増加し、この内の10,700席以上が一般席として利用可能となる。
スタンド内の車いす席も増え、障害者用施設も大幅に改善される。また、ピッチのサイズも現在の101.5m x 68mのサイズから、UEFA規定を遵守した105m x 68mに拡張されるため、改修後はUEFA主催のカップ戦などの大会も開催できるようになる。
他には、高級ホスピタリティ施設やエンターテインメント施設、クラブラウンジの"トンネル・クラブ"、ミュージアム、コミュニティ施設なども整備される。バックスタンドであるアーサー・ウェイト・スタンドでは、TVカメラ用ガントリーが撤去され、観戦環境は改善される。
※金額はすべて2018年5月中旬で換算
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元記事 - CRYSTAL PALACE GIVEN GREEN LIGHT FOR STADIUM RENOVATION
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