米・メジャーリーグ(MLB)のニューヨーク・ヤンキースが、本拠地「ヤンキー・スタジアム」に導入しようと計画した革新的なビール提供システムに、MLBが待ったをかけた。
2018年3月25日の週の初めに発表されたヤンキースとニューヨークを拠点とするクラフトビール醸造所のブルーポイント・ブリューイング・カンパニーのパートナーシップ契約では、スタジアムでだけ購入可能な限定ビール「ピンストライプ・ピルスナー」をブルーポイントが開発したことが言及されていた。
また、ビールはリップルス(Ripples)という特殊なサーバーで注がれ、表面の泡の部分にヤンキースのロゴや選手の顔、スタジアムの外郭などを描写できるため、ユニークなカスタマー体験が期待できることも報道されていた。
だが、MLBはこの報道に素早く反応。MLB規約では、アルコール関連製品のキャンペーンやマーケティングに、現役選手が関与することは許可されていない、と指摘した。MLBの広報担当はニュースデーのウェブサイトに対し以下のように伝えた。
「すでに球団には通達済みで、球団もリップルスを使ったキャンペーンについては関知していなかったそうです。球団からビール・リップルスには現役選手は関与できないので、企画は実現しないと通達済みだそうです」
ヤンキースの広報担当も以下のように選手のイメージ利用を否定した。
「3月26日のイベントで、当球団のホスピタリティ担当部署がヤンキース関連のロゴや写真などでビール・リップルスを試してみたようですが、ヤンキースとしては今季はこの企画を飲食販売に組み込む考えはありません」
ビール・リップルスを販売するリップルス社の広報担当も同様に以下のように3月26日のマーケティング・イベントへの正式な関与はない、と言及した。
「リップルス社のビール・リップルスは、いかなる画像、写真、またはメッセージでもビールの泡に描画できる製品です。弊社は現在、ヤンキー・スタジアムの飲食販売を運営するレジェンズ(Legends)社と協働し、数種類のビール・リップルス製品を試している段階ですが、リップルス社はこの特定のアクティベーションには関与していません」
Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - MLB CLAMPS DOWN ON BEER DELIVERY SCHEME AT YANKEE STADIUM
THE STADIUM HUBの更新お知らせはこちらをフォロー
Twitter:@THESTADIUMHUB
Facebook:THE STADIUM HUB